Let's PARTY♪ (1/?)
御中のメールが引き起こしだ最後の一羽゙騒動―――焔の件もひとまず解決し、数日経った頃。
いつも通り、住民皆揃っての朝食で結が発した一言。
「あの、皆人さん、合コンってなんですか?」
ことは結のその一言から始まった。
「えーっと、結ちゃん。いきなりどうしたの?」
そう尋ねたのは佐橋皆人、彼女、結をはじめとしたセキレイ達の葦牙だ。
「前に皆人さん、お友達に誘われてたじゃないですか。なので少し気になって」
「合コンと言うのはですね、簡単に言うと男女でお見合いする事なのですよ。」
゙痴゙…いや、゙智゙のセキレイ松が割り込む。
「まぁ、それだけって訳じゃないけどね。」
そう付け加えた焔もまた皆人のセキレイ。
「要するに宴会じゃな」
古風な話し方をするNo.09月海。彼女も、皆人のセキレイ……。
……常識はずれに人数が多い。気づけば皆人のセキレイは六羽。
正妻は自分だ、と争いは起こるが基本的に仲が良いのが幸い。
松の説明を聞きしばらく考え込んでいた結は、手をポンと叩きこう言った。
「何か楽しそうですね!結もやってみたいです!」
「えー?!結ちゃん」
「それにここに居る男の子は皆たんと……えっと……」
松はそこで一旦言葉を切り、焔を見る。
「…僕の事なら好きな方に分類してくれて構わないよ」
失笑しながら答える。
「一応篝たんも入れて2人ですよ。明らかに女の子が多いです」
「あらぁ、人数なんて適当でいいじゃない。やるなら早くお酒買いに行きましょうよ〜」
人数が合わないと言う松に対して、風花はただ単に酒が飲みたいだけのようだ。
「他の皆はどうしたい?」
実質一人の男の子。
そしてこの場にいるのは美哉を除けば全員皆人のセキレイ。
もみくちゃにされるのは目に見えている。
「吾はそのような事は好かん!……だが、ミナト、汝がどうしてもと言うのならば……」
頬を染めながら皆人を見つめる月海。
「月海……俺まだ何も言ってない!言ってないよ?!」
慌てて否定するが彼女の耳には届いていないようだ。
「止めなくていいのかい、美哉?」
「皆さん楽しそうですし、いいんじゃないかしら」
微笑みながら答えたのはここ、出雲荘の大家である浅間美哉。
今まで一連の経過を楽しそうに見ていた。
そんな彼女も楽しそうだ。
「クフフ…研究…そして情報収集のチャンスですね…」
そう笑う者もあり。
さて、どうなるのだろうか。
(2008.09.27)
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