■2013/03/05

『デネ,ブちゃん見てー!お雛さま!飾ってみたんだけど…』一人ではじめて飾ることのできた雛壇、三段しかないけれど…。 仲良くならんで見えるお内裏さまとお雛さま。デ,ネブちゃんの顔を覗けばさっきまでは驚いてたけどなぜか少し浮かない顔。『どうしたの?』と聞けばすたすたと雛壇の前まで行って「お内裏さまとお雛さまの位置が逆になってる」そう言って直してくれた。「これで大丈夫!」とわたしを見て微笑んでくれるデ,ネブちゃんにわたしも自然と笑みがこぼれた。「けど、早くしまった方がいい…」と不安そうな顔で言ってきた。『どうして?』「だって結婚できなくなるって聞いたし、俺とお前が結婚できなくなるのはいやだ」しょんぼりした顔でいうデ,ネブちゃん。『ううん。結婚できなくなるわけないよっ。わたしはデ,ネブちゃんと結婚するよっ』そう言えばデ,ネブちゃんはわたしを見てくれて。けど我ながら恥ずかしくなって下を向く。するとデ,ネブちゃんはひょこひょこと寄ってきて、ぎゅっと抱き締めてくれた。そして頭を優しく撫でてくれた。「ありがとう。俺はお前を絶対に幸せにする」


電王



■2013/02/25

寝ているあの人は少し幼い表情をしていてかわいかった。いつも人を上から見ているような表情はどこにもなくて。 かわいいなあと思い、静かに近くによって、髪を撫でれば"うぅ"とうなり、寝返りをうつ。そんな彼の額にひとつキスを落とせば少し嬉しくなった。いつもはされっぱなしだったから。と、思えば腰に違和感。見れば腰にはあたたかい人の手がまわされ、はっと思い彼を見れば目を閉じたまま笑っていた。
「俺にキスをするなんて。大胆だな。」
反論しようとすると彼は私を自分の方へ引き寄せて。
「お前はこういうことがしたいんだな。わかった。俺が特別お前にしてやる。」


キバ



■2013/02/23

「眠れないんか?」彼は目を閉じたまま突然尋ねてきた。てっきり寝ているのかと思い正直驚いた。『う、…うん。ちょっと、ね…』控えめに言うと彼はとんとんと頭を撫でて自分の方に抱き寄せた。「安心し。お前には俺がついとる。怖いことなんかなにもあらへん」相変わらず目を開けずに寝言を言うかのように彼から発せられた言葉に少し眠れるような気がした。


電王



■2013/02/20

俺だけを愛しなさい
あなたを幸せにするのは俺だけだ
だから、あなたは俺を信じなさい

(俺は正しい)


キバ



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