十一月十日
 サポート校を見学した翌日の十一月十日、月曜日。
 図書室登校した僕は、サガさんにサポート校を見学したことを報告した。
「それで、どうだった? 率直にどっちの学校がいいと思った?」
「そうですね……個別でいじめが少なそうだったから、午後に見学した学校のほうが良かったですかね……サガさんはどう思います?」
「いや、これはユキヤくんが決めるべき問題だから。じっくり考えて。ユキヤくんが進む道だから」
 少し冷たいなと思った。けれどこれも、経験者ならではの、言葉であり、優しさなのかもしれない。
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