最近よく夢を見る
冷たくて、寒くて
悲しい夢
......
「っ、また…か」
嫌な夢を見てベッドから体を勢いよく起こした
やだっ、汗かいてるっ
「まだ、こんな夢見てるなんて…」
暫くそのまま髪をクシャクシャと掻きながらため息をついた
あ、…居なかったらどうしよう
一度そう思ったらいてもたっても居られなくなって気づいた時には部屋を飛び出していた
......
「マーモン!!」
廊下を走って少し離れた所にあるマーモンの部屋を勢いよく開ければソファーに腰掛けてお金を数えていたマーモンがこちらを見た
「何だい?」
あ…よかった、居た
「…嫌な夢見た」
「夢?」
「うん」
ソファーに腰掛けマーモンをギュッと抱きしめると慰めるように私の手を撫でてくれた
「どんな夢見たの?」
「っ…」
「無理して言わなくてもいいよ?」
「マーモンが…居なくなる夢」
「そう」
「大人のマーモンがね、私の所に来てギュッて抱きしめてくれるの」
「…」
「でね凄く悲しそうな顔してゴメンねって何度も言って…」
「そう…」
そしてマーモンが倒れて、だんだん冷たくなって…
もしかしたら正夢になってしまうんじゃないかって怖いの
だってマーモンは今白蘭が放射してる何とかって言う放射線に苦しんでるから…
居なくなっちゃうんじゃないかって、怖い
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