シャツを肌蹴ただけで足の指先まで丹念に愛撫する陽介は、敏感な部分に執拗に痕をつけ歯型を刻むのに、肝心な場所に触れようとはしない。
篤の身体の芯は熱く火照り、業火に焼かれているようだと思う。

「はぁ・・・ん、あぁ・・・」
陽介の舌が小さな肉芽を啄ばむ。
下肢には触れられないものの、敏感な部分への刺激に篤は甘い吐息を漏らした。
「篤はどこも敏感だけど、特にここが好きだよね」
「んっ!」
ここ、と言って固くなった胸飾りを爪で弾かれた篤の身体に電流のような快感が走る。
身体を重ねる度に執拗に愛撫を施す陽介のお陰で、男にしては過ぎるほど敏感な身体に仕立てられてしまったことをまざまざと感じる。

擦られ、潰され、摘まれて小さな乳首はジンジンと熱を帯びる。
舐められ、吸われ、歯を当てられて胸から全身へと甘い痺れを伝える
「は、ん・・・あぁ・・・」
「ちょっと大きくなったかな?」
口に含みながらくぐもった声で囁かれるのすら感じてしまう。

「あっ!・・・やぁ、だ、あぁぁっ」

突然のことに篤は大きく身体を撓らせ、一際淫らな声をあげた。
それまで甘く蕩けさせられていたのに、突然歯を立てられて抵抗することも出来なかった篤は、身体を震わせて俯くことしか出来ない。
衝撃に耐えるようにきつく閉じられた目尻に、うっすらと涙が滲んだ。


[*]前ページ [#]次ページ
[0]小説top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -