「おはようございます、元就さん!」
いつも元就さんがお日様を崇めてる場所に、いつもより早く目が覚めたから行ってみた。きっと元就さんはもういてお日様を待っているんだろう、と期待して行ってみれば、そこは空。
「なーんだ、まだ、いないのかぁ」
残念。
珍しいこともあるんだね。
これはもしかしたら、あしたは雪が降るかも!もしかしたら、なにかあるかもね。
「……、おい」
「!!、びっくりしたあ!
元就さん気配なく後ろに立たないでくださいよ!」
わたしは元就さんや兄貴みたいに気配がよめるわけじゃないんですから!
「ああ…すまぬ」
「えっ、元就さんが素直に謝った!?」
「貴様我を愚弄しておるのか??」
「そんなわけないじゃないですか!ただ珍しいから」
本当にわたしが早く起きたり、元就さんが素直だったりめったにないことだらけだ。
「そうか??我は貴様に対してはいつもこうだと思うがな」
!!
も、元就さんが無邪気に笑ったー!?
ヤバい、ヤバいよ!
ここに携帯があったらすぐに写メをとってロックフォルダにいれちゃうから。(というか…)
「元就さん、寝ぼけてます??」
「なにをいう…日輪がいまから昇るというのに寝ぼけてなどおれぬわ」
そういいながら、お日様が出るのとは逆の方角を崇めはじめた。……完全、寝ぼけてる(もしかして、日輪をみないとダメなのかも!)
だけど……かわいいよっ
元就さんがすごくかわいい。
ああ、昔のひとは早起きは三文の得と言ったけど本当にその通り。これを得と言わないでなんていう??お日様の恵みってすごいね!
わたしもうあした雪でもかまわない。
またあしたも早起きしようかな
いつもより早く目が覚めたから
(いつもと違うあなたと会えました)
(p)△( n)
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