「丸、ゆくぞ」と言ったのぶなが…さま?に片手で持ち上げられる。別にれむがチビなわけじゃないですよ!のぶながさまがすごい力もちなんです!のぶながさまがピイ、と指を口に持っていき口笛を吹くと、遠くから黒いお馬さんがやってきました…!お馬さん、ほんものをはじめて見たのです。だって動物園なんて匂宮で連れていってもらえたことないんですよ。のぶながさまにそのままお馬さんの前に乗せられます。わああ!ふわふわのたてがみです。生きています、おっきいのですよ。大人しくれむはおひざの上に《幸福致死》と《甘味惑星》を乗せて待ちます。後ろにのぶながさまも乗りますが、蘭丸と名乗った男の子はそのままです。でも心配はいらないみたい、走っていくみたいです。まるでいずおにーちゃんみたいだなあって思ったけれど、言ってもわからないから言いません。れむは空気が読めるいい子なんですから!!
のぶながさまのお馬さんが駆け出して、蘭丸くんがそのあとを「撤退だ!!」と叫びながら追い始めるとあっという間に茜色の人たちが戦いをやめてこちらにかけてきます。後についてくるのです。……すごい、すごいすごい!!


「まるで人がごみのようだ……!!」
「はあああ!?それ違う表現だろ絶対!!」
「むう間違えました、ラピュタはいけませんね……なら、おーむだあああ!!」
「なにか…なにかわからないけれど、汚しちゃいけないものを汚してる気がするぞ!!」
「ぎゃは……ぎゃははははは!!いやっほーい!!」









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