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やけに短いスカートを手で押さえながらドアを開く。こんな短いと下着が見えてしまいそうだ。
女の子はいつもこんなのを履いてるのだろうか。

「……着たよ。これでいいんだろ」

明らかに不機嫌な声でそう言った。
大河は俺の姿を見た瞬間、パァッと音がでそうなくらい顔を輝かせた。

「超イイ!最高だよ、弘人!」

うるさいぐらい足音をたてながら、こちらに駆けてくる。
そして避ける間もなく物凄い勢いで抱きつかれた。
ドカ、と鈍い音をたて背中から倒れる。

「うわっ!ぐ、くるじいっで……」
「予想を遥かに超えたよ!……可愛い」

最後に呟かれた言葉は聞こえなかったことにしよう。俺は男なんだからかっこいいと言われたほうが嬉しい。

……だけど好きな人に言われて、心のどこかで嬉しいと思ってる自分がいる。
これでも一応あいつのことが好きなんだ。
じゃなければココでこんなアホなことしてない。

「もう済んだろ、俺は着替えるからな」

変なことをさせられる前に着替えようと思って。
しかし立ち上がろうとしても大河が腕を離してくれない。

嫌な予感がする……。
というか嫌な予感しかしない。

何が何でも、この腹に巻きついてる腕を離そうと力ずくで引っ張る。
だがいくらやってもビクともしない。
俺、そんなに力弱かったっけ?
しばらく考える。
ああ、コイツがバカ力なだけか。

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