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「……うわぁッ!」

特に何も考えないでにんじんを切っていたら、恭介がいきなり抱きついてきた。
危うく包丁を落としそうになる。

「な、なんだよいきなりッ! 危ないだろ」
「ビックリした? いや、コレ似合ってんなーって思ってさ」

コレ、とは奏のつけてるエプロンのことだ。
シンプルな普通のエプロンとは程遠く、白のフリルやレースやらがついた明らかに女物のエプロン。
もちろんコレは奏の意志でつけたわけじゃない。
恭介が『これ付けて!』としつこく言ってきたからの話で。
奏も最初は断固拒否してたが、家の中だし恭介以外に見られる人もいないということで渋々了諾した。

「似合ってるなんて言われても、ちっとも嬉しくないっ!」

奏は包丁をまな板の上に置き、顔を真っ赤にさせながら怒った。
そんな様子を見て恭介はケラケラと笑うだけ。

「おい! 何笑ってん……あっ、ちょ、やめろって……」
「ほら奏。俺のためにシチュー作ってくれんだろ? 喋ってないで作ってよ」

恭介は奏のお腹にまきつけていた手を胸元に持っていき、エプロン越しに乳首を弄り始めた。
こんな些細な刺激でも感じるようになってしまった身体は、ビクビク震えるだけで思うように動かない。

「んんッ……じゃあ、その手やめろよ」
「え? 何その手って?」

(コイツ、とぼけるつもりかよ)

口元を緩めながら手を動かす恭介は、徐々にヒートアップしていく。
シャツの下から手をいれて、もう既にぷっくりと硬くなっているソレを撫で回す。
すると、奏は痙攣したように身体を引き攣らせる。

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