短編(old)
!コレの続き
!高校パロ




俺には好きな奴がおる。中学校から親友のナマエって奴や!ふたりで同じ高校受験するくらい仲ええ友達。ほんま、ずっと一緒におりたい。
でも俺たちは所詮男同士や。結婚なんて出来へんし、子供も出来へん。俺が女やったら猛アタックしとったし、既成事実なんちゅう手もあったけど。そういう訳にもいかへん。ナマエは残念ながらノーマルな感じやし。(俺かて基本はそうやけど)俺はナマエとずっと一緒に居りたいねん。友達っちゅうんもええけど。でも、それだけじゃもう嫌なんや。もっと強力な絆がほしい。切っても切れないような、容易く離れないそれ。

そんな絆を模索しとった俺は高校でとんでもない情報を手にしてしまったんや!そう!ナマエの姉ちゃんや!ナマエに姉ちゃんがおることは知っとったけど同じ高校とは知らんかった。ちゅうか結構どうでも良かったんやけど、俺は閃いてしまったんや……!

そう。ナマエの姉ちゃんと俺が結婚したら、俺とナマエも家族になれるやん?
もうほんまこれ思いついた時は天才か思ったわ!だってそうやん。俺とナマエが家族になればずっと一緒やし、離れることなんてあらへんやろ?それにナマエと一緒に暮らせるんやで?もう最高や!

そうと決めてからの俺の行動は早かった。アタックすること星の如しとはこのことやで!浪速のスピードスター舐めんなや!思い立ったら即実行!
速攻あの手この手で漸くナマエのお姉さんと交際するとこまで漕ぎ着けた。あとはなんとかこのまま結婚まで持ってけばええっちゅー話や!完璧やろこの計画。白石とちゃうけどエクシタシーって感じや!
今はまだ年齢的に無理やけど十八になったらさっさと結婚して婿入りして……そしたらナマエと同じ苗字になるんやで!?うわそれめっちゃヤバい!!嬉しすぎて心臓止まるかもしれへん。そんでそんで、勿論ナマエと一緒にナマエの実家に同居やろ?そしたらホンマにずっと一緒に居れんねんで!朝一緒に起きて飯食って出掛けて帰ってきて…帰るとこ一緒ってええな…。夫婦みたいや……。ナマエがただいま、言うて帰ってきたら俺がおかえりって言えるんやで?それもう夫婦でええやろ!戸籍上も家族やし!
いつか必ずやってくる夢のような日々を想像して俺はにんまりと笑みを漏らす。

あっ!あかん忘れとった。その前に付き合い始めたことナマエに報告せなあかん!ナマエは喜んでくれるだろうか。すごく驚くかもしれない。なんたって俺とナマエが家族になるための大事な一歩だ。
そうなったら即行動だ。上機嫌で鼻歌交じりに駆け出すと携帯が電話の着信を知らせて鳴り響く。ちらりと発信者を確認してそれを鞄の底にしまった。今あんたの弟に大事な話ししに行くとこやでちょお黙っとってや!

携帯の呼び出し音は鞄の底で微かに鳴り続き、そして途絶えた。

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