▼ 04
「ごめん」
ぎゅっと抱き着かれる。えっ。デ、デレ期…?ツンツンした後にそんなことするなんて、もうアメとムチの使い分けうますぎるでしょ翻弄されちゃうよ。
「でも、お前も悪いんだからな。いきなり…く、くわえるとか」
「だって聡太郎が一人で慰めてたかと思うと居てもたってもいられなくて…」
「言うなっ」
「ごめん」
「…あと、勝手に委員会に行ったことも、ムカつく」
「えっ」
な、なんで?いいことじゃん!むしろ褒められることじゃん!
「佐藤さんと、仲良くしたんだろ」
「佐藤さん?あー、みゆちゃん!」
もう一人の学級委員のあの子。
ピシッと聡太郎の表情が固まる。
「み、みゆちゃん…?」
「なんかね、名前で呼んでって言われたから。同じクラスに佐藤ってもう一人いるじゃん?苗字だと分かりにくいんだって」
「ばかっ!やっぱりお前なんか嫌い!」
「なんで!?」
「鈍感!佐藤さんはお前が好きなんだよ!そうじゃなきゃお前みたいなちゃらちゃらしたやつに、委員の代わりなんて頼むわけないだろ!」
「え」
「あ」
しまった、という顔。
…みゆちゃんが、俺を好き?
「いや、ないない。だって俺、クラスの女子とあんまり喋んないし…みゆちゃんとも今日初めて喋ったし」
「みゆちゃんって呼ぶな!」
「ご、ごめん!」
…ってあれ?
「そ、聡太郎、もしかしてヤキモチ…?」
「文句あるのか」
はぁぁぁぁぁ!ヤキモチ!きた!きました!聡太郎がヤキモチ妬いてるぅぅぅぅ!
「いや、ない!うれしい!好き!大好き聡太郎!かわいい!好き!好き好き!」
「静かにしろ!」
「それで怒ってたのかーそっかーもうかわいいなぁ!心配しなくても俺は女の子に興味ないよ!聡太郎にしか興味ない!」
例え巨乳美人に迫られたとしても、超絶可愛い美少女に告白されたとしても、俺の心は揺らがない。絶対的な自信がある。
再びベッドにのし上がると、聡太郎は危険を察知したのか壁際に逃げる。
「ちょっ、来るなっ!」
「やだ!ね、聡太郎…」
「しない!絶対しない!」
「風邪ひいてるときは、適度に汗をかくことが必要なんだよ?」
「かかなくていい!もっ、帰れ!」
「帰らなーい!聡太郎とえっちするまで帰らなーい!」
「この…っうわ!?」
足を掴んで無理矢理引っ張ると、いとも簡単にずり下がる聡太郎の身体。はぁーもうそうちゃんは軽くて小さくてかわいいなぁ!
「聡太郎…ちゅうしていい?」
「だめに決まってるだろ!」
「なんで?」
「う、うつったら、どうす…んっ」
ほらまたそんな煽るようなこと言って。要するに、風邪がうつらなければしてもいいってことなんだよね?
大丈夫。馬鹿は風邪ひかないって言うじゃないか。
「んぁ…う、ふ、んん」
口内を舌でかき回す。いつもより熱い。やばい超興奮してきた。ちんこ痛い。
「ぁ、ん…はふ…」
次第に力の抜けていく聡太郎に、内心ほくそ笑む。
ふふ、気持ちいいこと大好きだもんね聡太郎は。そのまま最後までしちゃおうね。俺のこのちんちん突っ込んであげるからね。
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