僕の秘密と君の罠 | ナノ


▼ 04

彼に会いたい一心でひたすら急ぐ。こんなに一生懸命走ったのは一体いつ振りだろう。

駅に着いてすぐ、明るい街灯に照らされたベンチに腰掛けている律君を発見した。

そして絶句する。

「あ、りょーいちさん」

…律君せめて上に何か羽織るとかしよう。深夜に近い時間帯で人通りは少ないとはいえ、さすがにナース服を着てうろついているのはどうかと。

「これ着て」

身に着けていた薄手のカーディガンを無理矢理被せる。華奢な彼には少し大きすぎるが、今はその大きさが都合よくその身体を隠してくれた。

「あつい」
「だめ!俺の家までずっとそれ着てて」

今すぐにでも押し倒してしまいたくなる衝動を必死に抑え、ぐいぐいとその細い腕を引っ張る。

「えっちするんれすか?」
「する」

しないという選択肢がない。

「んふふ」

あぁもう、なんて可愛い。人は酔ったときにその本性が出るという話をよく聞くが、もしその話が本当なら。

「僕も、りょーいちさんとえっちしたいれす」

…くそう。勃ってしまったではないか。



家に着いたと同時にその唇を奪う。

「ん、ふぁ」

めちゃくちゃに口付けながら、その身体を抱きかかえてベッドに押し倒した。

「はぁっ…ん」
「律君、見せて」

荒い息で呟くと、彼は赤い顔でカーディガンを脱ぐ。明らかに女性用であるそのナース服は、身体のラインをぴったりと浮き上がらせていた。

短いスカートの裾から覗く白い太ももにごくりと唾を飲み込む。

…な、なんていやらしい。彼のこんな姿を俺よりも先に見た輩たちに対する怒りが消えたわけではないが、ナース服という選択には感謝する。ありがとう。

「可愛い、すごく」
「ほんと?」
「いやらしいことをしたくなる」
「ん…いいですよ」

して、と俺の首を引き寄せる。ドクドクと心臓が脈打つのが分かった。…なんだ、この、色気は。

「看護婦さんのおっぱい…、勃ってますよ」
「あっん!」

服の上からでも分かる程。突出した胸の先端を親指でこねた。くりくりと左右同時に弄ってやれば、さらに固さを増すそれ。

「やっ、そ、な…くりくりしちゃ、」
「じゃあ吸っていい?」

返事を待たず、布ごと口に含む。少し強めに吸い上げると、律君は胸を突き出して喘いだ。

「ひやぁぁぁっ」
「ん」
「あ、あ、だめ、だめだめ、吸わな、で…」

強すぎる刺激から逃げようとしてずり上がる身体を無理矢理閉じ込める。スカートがめくれ上がって、男物の下着が見えた。すでに彼の性器は完全に勃ちあがっている。

「はぁ、あ…」

ぴくぴく痙攣しながらシーツを掴む姿が可愛らしい。俺は期待をこめて囁いた。

「看護婦さん、俺の、診察…してくれますか」
「しん、さつ…?」
「そう。何か変なんです、ここ」
「あ…」

露出した太ももに股間を押し付ける。律君の瞳にじわりと快楽の色が滲んだ。

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