■願い
私が姫様をお守りいたします。
心に決めたのはいつの事だったか。

まだ幼かったあの日。
幼いなりにも姫様とは住む世界が違うのだと、いつか別れる時がくるのだと理解していた私。
それでもこの楽しく幸せな日々は永遠に続くと思っていた。

しかし…
時が過ぎるにつれ、美しくなられていくアリーナ様。
この時が永遠ではないと、
つかの間の幸せなのだと思い知らされる。

約束したのに、私は姫様に守られてばかり。

お強い姫様。
けれども儚く可憐な姫様。
その隣に――いえ、お傍にいられるならば、私はどんなに幸せかわかりません。


姫様…私の姫様…
いつか姫様の隣に立つ方が現れたら…
私は祝福できるだろうか。
姫様の幸せだけを祈ることができるだろうか。


主よ。
どうかいつまでもこの幸せな時が続きますよう…。
そう願う事は罪なのでしょうか?



大分前に書いた書きかけの駄文を発掘。続きません。


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