赤き羊は静かに笑った
青き瞳は君だけを見てる
その美しさで僕を染めて
愛情の鎖で結ばれた罪
傲慢なる我が王に接吻を
消えぬ聖痕を君だけに
囚われの羊は鮮烈に笑う

薔薇の赤子は十字架に抱かれ
一窓の幸福は鳥のみぞ知る
抉る心は罪でいて甘美な毒
咎人の睦言は狂気に堕落した
久遠の約束は贖罪の空に
彼方より鮮血の花に恋してた
絶望の声は最期の導として
その嘆きを誰よりも愛してた
終焉に花は散り、鳥は空へ
果てた旅人に一時の安らぎを
深淵の謗りを糧として
月光に罪人は産声をあげた
天国の調べは何より罪深く
月影に頭を垂れ許しを乞う
無銘に穿たれた罪人の絆

朱を愛した少女は逃避する
(光に焦がれ闇に焦がれ、存在を証明する勇気はない)

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