善もなく悪もなく、ただ世界があった
零れ堕ちていくひと時
所々優しい終わりの狭間
無限を求めた罰は音もなく
優しさで綻んだりしないで
灰色に溺れて、それは過ちの一瞬
満ちいく灰色世界
善もなく悪もなく、僕らを包んでくれた
世界が零れても、ただ君だけは

寂しいの意味を教えて
今日という日をぜんぶ雨に
まるで人間みたいだ
善悪を踏み越えた片足
種子に希望なんて咲かない
刃から零れたなみだ
その瞳に鮮やかな痛みを見た

刃は人を裁く為に、雨は人を赦す為に
(サヨウナラの合図を踏み越えて)

戻れたならば何もいらなかった
嗚呼、なんて世迷言
それすらも夢となって散っていく

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