ネタ箱 | ナノ

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学校の帰り道。

「ツナ、あれ由羅先輩じゃね」

「あ、ホントだ」

「どうしたんでしょね。道端にしゃがみこんで」




『はぅー』

「どうしたの姉ちゃん」

『可愛いよ……ギュッてしたい』

「何してるんですか?由羅さん」

『あぁ、ぷにぷにふわふわ』

「先輩?」

『あっツナと隼人と武』

「何してるの、姉ちゃん」

『ツナ、これ欲しい』

「どれ?」

『子猫』

「だめ!」

『そんな即答しなくてもいいじゃん!』

「だめ。これ以上、家に色々増やしたくないの」

『自分で飼う!ご飯だってトイレの世話だって』

「飼えないものは飼えないの!」

『酷いっ』

「オレん家なら平気ですよ、先輩」

「オレの所だって!!」

『隼人はマンションでしょ?無理しない』

「………」

『武の所なら、本当に大丈夫?お寿司屋さんだけど』

「大丈夫ッス」

『そっかぁ。じゃあ、君に託した!毎日のように遊びに行くね!』

「はい」



〜後日

「先輩、あれから毎日来てますよね」

『だって、会いたいんだもん』

「先輩、可愛いこと言いますね」

『??』

「こっちにいますよ」

『可愛い〜〜!前よりぷにぷにじゃん!』

「そいつ、鯵が好きらしくて」

『何!?贅沢ものめっ!』

「先輩も寿司食べますか?」

『食べる!!』



子猫らぶの由羅ちゃん。
そんな由羅ちゃんのことが好きな山本を書きたかっただけ。

お寿司屋さんからおこぼれを貰ってる野良猫は本当に贅沢だと思う。



August 09, 2012 21:37
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