交わった道 | ナノ
ロロク




クローゼットを漁りながら、私は知らずににやけていた

単調な日々に飽きていたのは確かだし、刺激は求めていた

そこに突然現れた、エースという存在。今や世界中でワンピースは人気だから、知らない人もあまりいないだろう

例に漏れず私も基本的に漫画は好きで、ワンピースだったら特にエースが好きだった

そんなエースが目の前にいる、そのことに私は胸を踊らせていた


「あった!」


探していたものがようやく見つかり、私はそう叫んだ


手には子ども用の洋服が握られていた


(甥っ子がいて、良かった…!)


そう、私は叔母さんなのだ
兄は既に結婚しており、子どもが2人いる
その甥っ子がよく遊びに来るので、洋服があったのだ

洋服があって本当に良かったと私は息をつく

下着も新しいのがあるし、と思いながら私は着替えを持ちお風呂場に向かった


「エース、着替え置いとくから」

「おー、ありがとな!」


礼を言われ、にやける


「んじゃごゆっくり」


そう告げ私は部屋へ戻った
もうすぐ夜も遅いので、エースのために布団をひくことにした

私もベッドではなく布団で寝てるので、隣同士布団を敷くことにした


並べて布団を敷いていたとき、エースが部屋に現れた


「瑠依、上がったぜ!」


「ん、わかった
布団は敷いておくから、エースは先に寝てて

いい、ワンピースは明日も見れるんだから早寝しといてね」


そう言い含め、私は着替えを持ちお風呂場に向かったのだった

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