強制的に世界が私を捨てた 「エリ、飯だぞ」 がちゃりと扉が開く音がする が、私はベッドに入り布団にくるまったまま 「食べないのか?」 レイザーの声が聞こえる 彼はいく場所の無い私を拾い、ここに置いてくれた人 だけど、私はまだこの世界で生きていく決意がない ここに来てから、もう3日 私は、何も食べていない 「エリ、」 「……いらない ごめん、なさい」 か細い声しか出ないが、ちゃんと謝る 彼の優しさは、ちゃんと分かってるから でも、逆にその優しさが私を苦しめる 心が痛くて痛くて…… でもそれは私が、弱いだけ だからこうしてるだけ…きっと体重も減ったと思う あっちじゃ、ダイエットしても減らなかったのに…… 苦笑いがこぼれるが、顔はひきつっていると思う 今の私は、無表情だから 何もやる気が起きない 何もかもを拒否した私は、まだ殻にこもったまま <* | #> しおり+ もどる |