私の心は決まった
あの男と出会ってから
新たな道を選ぶ事が怖くて怖くて、止まっていた私だけど
歩き出すコトを決めた
『名前、聞けば良かったな』
悩みがなくなり、スッキリした私は1人呟くが、誰も答えてはくれない
だってここは、狭間なのだから
現世にて死した人間が、次の道へ行くための道がある狭間
最初はとても怖かったけど、今はもう大丈夫
『私は私、忘れなければ大丈夫!』
あの人が、教えてくれたから
勇気をもって、進もうと思う
これからどんな道が待っているかなんて分からないけど、もう怖くない
『……さぁ、行こう』
自分に喝を入れ、私は白く輝く扉を潜るのだった
prev next