「このっ化物!どうしてあんたは化物に産まれたのよっ!?
おかげで私がどれだけ冷たい目で見られるかっ……」
幼い子供に手をあげる女性
彼女の口から出るのは我が子を否定する言葉
そう、彼女は我が子に虐待をしているのだ
産まれた時からずっと、ずっと
「もうあんたなんか死んでしまえば良いのよっ
存在している事が許されないんだからっ!」
――存在が罪なの?
私の存在が許されないの?
どうしてお母さんは私をぶつの?蹴るの?殴るの?
「……お母さんは、レイが嫌いなの……?存在しちゃ、いけないの……?」
「…あぁ、レイ
ごめんなさい、お母さんったらまた貴女をっ!」
急に性格が豹変した女性は我が子を優しく抱き締めた
彼女は素直に我が子を愛せないのだ
自分の産んだ我が子が異端である故に
その事実を受け入れられない彼女は、我が子に暴力をふるうのだった
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