「森の眠り姫?そりゃ知ってますよ、あのお伽噺デショ?」
「それならば話は早い
カカシよ、任務じゃ
森の眠り姫を捜し出せ」
三代目の言葉にカカシは一瞬戸惑ったが、笑顔で告げた
「三代目、朦朧なさったな」
「朦朧などしとらんわ!
森の眠り姫は実際に存在しておるのじゃよ!」
「存在している?」
その言葉を聞き、訝しんだが説明を聞き納得した
「昔昔、木の葉が出来る前の話じゃ
一人の娘が偉大なる力を持ち生まれたゆえに、迫害を受けた
娘の家族は死に、悲しみに暮れた娘は、自らの時を止めた
自然に愛されていた娘は、今でも自然に守られながら、森の中で眠りについているのじゃ」
迫害、か……
一人の金色の子供を思い出したカカシは、瞳を翳らせた
「最近、森の眠り姫を捜す輩が増えてのう
わしとしては安らかに、悲しみを癒して欲しいのじゃ
ちょうど眠り姫の森は木の葉の外れにあっての」
「木の葉が保護する、と?」
「そうじゃ、やってくれるな」
どーせオレに拒否権なんてナイんでしょーが
胸の内でそう思いながらカカシは頭を下げた
「御意」
prev next