さらなるAを
翌日、紫苑はいつも通り授業をサポタージュすると部屋で睡眠を取った。起きたら一応授業にでるつもりだったのだが、結局十五時位まで寝てしまった。

そして紫苑は、起きると遅い昼飯を食べに食堂にやってきた。冷やし中華を頼むと一人他に誰も居ない食堂の机につく。運ばれてくると、紫苑は目の色を変えて冷やし中華をがっついた。



「んまい!」



すぐに完食した。

しかしすることが無い。授業を出てないので宿題も分からない。どうしようか、MIXに見せてもらうかいやでも絶対に怒られる、とぐるぐる悩んでとりあえず部屋に帰ることにした。



「あれ、紫苑じゃねーか」

「そういえば授業いなかったよね。サボり?」



名前を呼ばれて振り向くと、アンディとアマタがそこにいた。アマタにまで自分はサボりキャラだと認定されているのか、と若干悔しく思う。

しかしはっと紫苑は低姿勢になると、媚を売るような声で言った。



「ノート写させてくださいませんかね?」
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