眩しい。



「幸村の才能は他のどんなプレイヤーよりも上を行く。……おそらく、この中学テニス界に敵は居ないだろう」

「そんなことは、」



無いと言い切れるだろうか。高校、社会人なら兎も角、中学の中ならば絶対に負けない自信は合った。驕りでも傲慢でも無く、それは確信だ。どれほど強い相手であろうと、返せない球は無い。

全ての球を返せば、相手の五感は勝手に失われる。



「だからこそ、君はダブルスをしないんだろう? 否、出来ないんだな、他人と合わせるということが出来ない」



そうだろう、と当然のように言われて頷くと、先輩はまた同じようににっこりと笑った。



「…従来、立海はどちらかと言うとダブルスが弱い。だからシングルスよりもダブルスの強化を優先した結果、真田をダブルスに慣れさせるという結論に達したんだ、俺が」
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