お昼だから、と俺達は一度分かれて自分達のテリトリーに戻った。特に菊丸君は若干後ろ髪を引かれる思いだったようなので、二人とメルアドを交換した。そういえば、真田のメルアド知らないわ俺。



「真田ー、昼食べよ」

「ああ、何処で食べるか?」

「うーん……」

真田は真面目なので他のクラスで食べるとかそういうことをしない。どうやら柳君と食べているようだが、正直俺は柳君とは数回しか話したことが無いのでちょっとだけ得体が知れない。かくいう俺も態々移動するのは面倒なので、いつもは丸井君とジャッカルとで食べているのだ。

話が逸れた。俺達は仕方なく中庭にある大きな木の下のベンチでお弁当を広げる。俺はほぼ冷凍唐揚げの弁当、真田は何か色とりどりで凄い弁当。

食事中に話すのはどうかと思ったので黙々と食べていると、突然肩を叩かれて思わず絶叫してしまった。



「っぎゃあああああああああああああああ!」
「プリッ?!」
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