〜あらすじという名の補足〜
一年前氷帝と練習試合をしたことをすっかり忘れて全国大会でいかにも初見を装ったら跡部君に「逃げるんじゃねえよアーン?」とドヤ顔で言われメルアド交換したよ! それから色々あって(省略)仲良くなった俺達は冬休みに氷帝と練習試合をすることになったのだった…!


つまるところが氷帝と二回目の練習試合なわけですよ。前回は完全に「ヘリで来た」だったけど今回は俺達が向こうに出向くことになる。しかも旅費は払うぜと押し切られてしまったので実質タダ。正直借りはあまり作りたくはないのだが、払うと言ってくれているのにきっぱり断るのもなんだし……だってタダだよ?!

「つか広っ! 東京ドーム何個分やろ…」
「アホ、そこは京セラドームにせえや白石」
「東京にはイケメンも仰山おるんやなぁ〜!」
「浮気か小春ゥ!」
「…うっさいっすわ先輩方」

氷帝、というより跡部が貸してくれたバスを下りるとどうやらそこはもう既に氷帝の敷地内だったようだ。下りると目の前にずらりと並んだ氷帝レギュラーがお出迎えしてくれた。その先頭で不適な笑みを浮かべる跡部と目が合ってしまいもうなんだこれ帰ってもいいかな?
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