う (1/3)
*名前変換は夢主の氏名/お相手はモロイさん


私が今生きることは呪いなのだと、彼女は悲しそうに笑った。それが今まで見たことの無い程に何者かへの悲哀に満ちていたものだから、俺はその名も顔も知らない某氏に、何故か嫉妬してしまったのだ。


"Who the hell really are you?"
   貴女は、本当に何者なのですか?


ミカゲ、また私の方に来たのか暇人め。原作と異なる展開に内心舌打ちするが、見目だけは余裕ぶっこいた笑みの一つでも浮べているつもり。アクエリオンが合体してなくて良かった。またモロイに情けない姿を……って何でモロイ?

「私は、ただの人間、だよッ!」

揺れる髪が鬱陶しい。矢張りいっそ切ってしまおうかと考えたが、そういえばモロイに先日この髪が綺麗だ、と褒められたことを思い出してやっぱりやめておこう。それにしてもさっきから私の思考回路の原本は全てかのイケメンモロイ氏だ。関わらなければよかったと思うが、それも今にしてはひどく勿体無いような気もする。やだなぁこれ、何なんだろ。

アマタがヘッドとなって安定の三角関係合体でカグラを退けると、私の顔をぺたぺた触っていた霊体も自然に消えていった。