それからというものの、金ちゃんは俺のことを怖がってあまり近付かなくなってしまった。純粋すぎるのも考え物だ。
「……でも、ほとんど冗談みたいなもんやないか」
「いやいや、さっきの白石は俺でも信じそうになったんやで？ 白石は演技上手いなぁって皆で話してたんや」
「(全く持って嬉しくない)」
別にまだまだ仲良くなるチャンスはあるし、金ちゃんが俺のことを恐ろしいと思っていても特に支障は無いのだけれど、あの純粋な金ちゃんに怯えられるのは正直精神的ダメージが大きい。心にグサッと来る。
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