拍手ログ 打開策そのに〜家ではつけない派の場合〜


ごきげんよう。そんなこんなで愛犬に奪われた未使用パンツを奪い返してくれた頼りになる上司のおかげでパンツを履いて、スキニーパンツも手に入れた吉川です。裾は数回折った。下着の種類はご想像にお任せします。

「降谷さんてパーカー持ってたんですね。っぐえ、なんで紐きつくしめるんです…?!」
「悪いな」

待って行動に言葉が伴ってない……!わたしの首そこまで細くないですよ?!渡されたパーカーを着た後に速攻で首を絞められてるの意味わかりません。やめてください、もし万が一これで死んだわたしの遺体を診た鑑識がなんでこいつ男物の下着着てるのってなっちゃいます!とりあえず、なんとか緩めたけど、緩めすぎると降谷さんがすかさず紐を引く。なんだこれは。ぎりぎりのラインを攻めて何とか納得してもらえそうなところで軽く結んでおいた。まあ、油断すると胸元が大きく開くので見苦しいのには違いない。

「ありがとうございます。とりあえず外に出られる姿にはなりましたね」
「は?それで外に出る?」

めちゃくちゃドスの聞いた声に内心びびってるのは秘密……やっぱり最近は幼女向けに優しい降谷さんを演じててくれたんですね……。

「出ます!」
「やめろ」
「どうしてですか?なんだかんだと時間経ってますし、もうちょっと待ったら下着の専門店空きますもん」

降谷さんはこいつ信じられんといった表情をしてる。流石に堂々と歩いたりはしないですって。ちょっと気にして前かがみになったりくらいしますよ。まあノーブラ徘徊は痴女と言われたら反論しにくいけど……

「いいですか、降谷さん。女性全員とはもちろん言いませんが案外結構ブラを忘れてでかけちゃうことってあるんですよ」
「はあ?!」
「丁寧にナイトブラとかつけてケアしてる人もいますが、そこまで丁寧にしてないけどブラが好きじゃない人って家であんまりつけてないので気がついたらつけないできちゃったやっばい!ってことが人生1回はあったりするもんです。そんな時は下着専門店に直行して試着してそのまま購入の一択です!!」
「……」
「ちなみにわたしも何回かやらかしてます!」
「もっと恥じらいをもってくれ……」







おまけ(なんか降谷さんがピュアになっちゃったので反省文)

打開策そのさん〜降谷さんてば割と抵抗がないかもしれない場合〜

パンツも洋服も手に入れて、さあもうここは諦めてこのまま外に出かけて下着と洋服を手に入れようと腹を括った時だった。

「何色がいい?」
「はい?」
「実際つけてるところを見たわけじゃないから好みがあったら困るなと」
「……まさかのまさかですけど、わたしの下着買いに行こうとしてます??」
「そうだけど」

しれっとコンビニスイーツを買いに行こうとしてるみたいに言う降谷さんの視線はまぎれもなくわたしの胸を見ている。セクハラだ!思わず胸を手で隠す。「はは、今は服を着てるから見えないよ」い、今は……?!いやいや待って、ほんとに待って。まず買いに行くのはどのみち必要だから仕方ないとして、最初の質問がそもそもおかしい。

「普通聞くのってサイズじゃないですか?!」
「アンダーバストがおおよそ合ってたら、カップ数が大きくても最悪詰めればなんとかなるだろ」
「わたしが胸ないみたいな言い方!」
「ないとは言ってない!」
「あると思ってる人の言い分じゃない〜〜!!」

ぎゃあぎゃあ散々ごねまくったけど普通に置いてかれた。ひどい……。上司の家で上司の下着と洋服を身にまとったノーブラの部下は大人しく上司の愛犬と上司を待ってやりますよ……。しれっと出かけてさらっと可愛いショップバッグを手渡されて、別室で着替える。他の服まで一式揃ってるんですけどいくらしたんだろ。

「えっ……サイズぴったり……?!」

くそう、恥ずかしいよりも悔しい。

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