つづきです。

「そういえば鍵はどうやって手に入れたんですか」
「諸事情だ」
「…」
「…」
「その目は何だ二人とも」
「別に恐ろしいとか思ってないのだよ」
「緑間君はそう思ってたんですね。僕は違いますけど」
「黒子…！」
「何も犯罪なんてしていないさ。吉川の大きい荷物を涼太が代わりに持ってきてたから僕が部屋に運んであげただけだよ。その時の鍵を持っているだけだ」
「だから黄瀬くんが赤司くん別人説を言い触らしてたんですね」
「否定しづらいのだよ」
「『赤司っちがオレに優しいなんておかしいっス！！』って言ってました」
「あいつは僕を何だと思ってるんだ」
「…」
「…」
「それより早く入れテツヤ」
「了解です」
「いいか、音を立てるな。その鍵には鎖がついてるから音が鳴りやすいぞ」
「緑間君の方がうるさいです」
「…」



2014/07/10