「ずべしゅっ」
「なにそのくしゃみの音…気持ち悪い〜」
「そう思うのなら君が手にしている木の枝を今すぐ手放してよむっくん!!」
「紫原っちなんで枝持ってんの?!」
「峰ちんが拾ったからくれた」
「ようお前らも持つか?すごくねこの桜あっちの公園で拾ったんだ」
「おい待て青峰それは桜じゃないのだよ」
「あ?花びら落ちた桜だろ、そこらへんに花びら落ちてんじゃねーか」
「待って青峰振らないでぶえっくしゅ」
「おースゲー!魔法みたいに粉が出る!すっげー!」
「それ絶対スギの木っスよ!」
「ちょ、わたしの頭上で振らなぶいっしゅい」
「ぶいっしゅいって意味わかんない〜」
「二人で振ったら儀式みてぇ!金粉!」
「金粉じゃなくて花粉なのだよ」
「っくそう!これでどうだ必殺ミドリンガード!!」
「オレを盾にするな!」
「なっ…オレたちの攻撃をかわすとは…!いくぞ紫原、背後から総攻撃だ!」
「いえっさー」
「ね、やめた方良いと思うんスけど制服が花粉まみれになるでしょそれ!」
「ぎゃああわたしのブレザーが黄色にいいい」
「言わんこっちゃない!いくらなんでもやりすぎっスよ二人とも!」
「ねー、峰ちん。黄瀬ちんなら色変わんなくね?」
「だな!」
「だな!じゃねえっス!ちょ、ムリムリやめてこっち来ないでー!」
「吉川ティッシュをやるのだよ」
「ありがとミドリン。そしてごめんねミドリン鼻水ついた」