アイドルシリーズ

ばったり*
「あっれえ、火神くんじゃない」
「……は、?」
「え、忘れられてる?こないだ会ったよね?!わたしだよわたし!」
「いや、覚えてっけどよ、なんでここにいんだ?」
「わたしそんなにレアな生物じゃないよ?なぜ吃驚しているのよ火神くん」
「だって世で言うアイドルがもっさいジャージ姿してたら驚くわ」
「よーし、もっさいとか聞こえた気がするから絶対火神くんは許さない」
「だって全身真っ黒すぎんだろ……お前ただでさえ肌白いから死神みたくなってんぞ」
「火神くんはたまに可愛らしい反応をする聞いたことあったけどまさかこれなの?ねえねえ、テツくん。……あっ、いなかった」
「黒子見つけられないってマジだったのな」
「まあさ、とりあえず落ち着こうよ」
「別に取り乱してもないけどな」
「はい、火神くんはここで何をしていたんでしょーかっ」
「バスケの自主練」
「練習熱心だなあ高校男児」
「そういう死神サンは何してたんだ」
「わたしは走り込みー」
「運動部はいってんのか」
「や、アイドル業にも身体作りは必要なのだよ」
「緑間か」
「ふふん、似てるでしょ」
「ビミョーだろ」
「火神くんは細かいな!」
「ウルセーよ」


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