アイドルシリーズ

取捨選択
「やっぱり必要ないよ」
「紗希乃ちん…」
「だって、わたしに必要なことは、歌って踊って笑って…アイドルとして生きていくことだよ!?」
「紗希乃ちゃん、」
「だって、桃ちゃん…こんなのってないよ…」
「オレもそう思う」
「青峰…!」
「これはオレにもお前にも何ひとつ必要ねえ。むしろオレ達から大切なものを奪ってく」
「そうっスね…こいつさえいなけりゃオレ達は…!」
「今更悔やんだってしょうがないです。現実を受け止めなければ」
「でもよテツ、オレたちはただ、やらなきゃいけないことをしただけだぜ!」
「テツくんはわたしたちが選択を間違えたって言いたいのね」
「そんな!黒子っちだけは信じてたのに!」
「三人とも!テツくんを責めないで!」
「大丈夫です桃井さん。僕を責めたところで何にも変わらないんですから」
「でもこれじゃあテツくんが悪者になっちゃう…」
「そんなことありませんよ。彼らは今一番なにをすべきか分かっていない」
「今、すべきこと…?」
「そうです。今すべきこと、それは…」





「さっさと数学のワークを終わらせることだろう?」




「赤司っちぃぃぃ?!なっ、なんで今日は監督と会議で遅れるって…!」
「あー、終わった死んだ。数学の時間にマイちゃん見といて良かったわ」
「ばか!マイちゃん見てたから課題終わんなかったんでしょ!」
「そーいう紗希乃ちんは爆睡だったねー」
「ははは、ミドリン顔怖いよー」
「くだらなさすぎて言葉が出ないのだよ」



((「とにかくさっさと終わらせなよ。どうせお前たちは答えの丸写しだろ。僕の?見せるわけ無いだろう。後ろに答えが載ってるんだからそれを写せ。なに?途中式が無いから写したのがバレる?それくらい頭使って引きずり出せ。桃井見せなくていいよ。…吉川、君も同罪だ。それに体育祭から一応マネージャーに名前は入ってるからね。知らなかった?いやいや、冗談はよしてくれ。部員じゃないと騎馬戦なんて出れるはずないだろう。騙してなんかないさいいからとっとと終わらせろ!」))


prev next

bkm
- ナノ -