06

種島さんが小鳥遊くんの妹さんを見てから突然九分九厘無理であろうことを言い出しました。


「私もあの子みたいにおっきくなりたい!!」
「ならなくていいです」


小鳥遊くんに一蹴されました。
めげません。


「てんちょー!!あのねー…」
「ー身長?勝手に伸びたけど。食ったらでかくなるんじゃねーの」
「じゃー何食べてますか??」
「えーっと…」


飯三杯カレーうどんそばオムライス………
気持ち悪くなるほど重たいものをツラツラ並べた。


「…………。」


種島さん、言葉も出ない。


「で、昼飯が」
「今の朝ごはん?!」


種島さん、断念。




「ヒマだねぇ佐藤くん」
「まぁな」
「なんか面白いことないかなぁ」
「…怖〜…」
「櫻井さん、なにが??」
「お二人が暇なことが」


ここで種島さんとか来ちゃったら…


「さとーさん、そーまさん。背が大きくなる方法教えてー」


来ちゃったよ。


「(ヒマ潰しのカモが来た)」
「(とか思ってんだろうなぁ…)」


私は種島さんに合掌した。
ご愁傷さまです。


「どうしたの?」
「「「別に」」」


とりあえず種島さんの話を聞いて、相馬さんがアドバイスを送る。


「俺そんなに背は高くないけど、まぁカルシウムは基本として…」
「牛乳たくさん飲んでる!!」
「あとタンパク質とか亜鉛とかマグネシウムも必要かな」


あ、相馬さんがまともなこといってる。
とりあえず私と佐藤さんはことのなり行きをみまもります。


「だから」


あ、だからとか余計なものついた。


「ヤモリの干物食べるといいよ(※嘘)」
「………(ごくり)」
「(信じてる…)」
「(…信じちゃってるよ)」


種島さん、超真っ青。


「やもり…」
「そう…」
「さっ、佐藤さんも食べたの??」
「……馬鹿かお前。そんなモン食ったに決まってるだろ(※嘘)」
「櫻井さんは食べてないよね?!おっきくないもんね!!」


種島さん、地味に失礼。
そんな仲間って顔しないでください。


「…私も最近相馬さんたちに教えてもらったんで、今毎日食べてるとこです。そしたら1センチ延びてたんですよ(※嘘)」
「すごーい」


種島さんは感心して、ありがとう!!とルンルンしながら去った。


「まさかあそこで櫻井さんが乗るとは思わなかったよ」
「種島さんが可愛かったので」


ちなみに私は今の身長に満足してます。
だって小さい方が便利だし。




種島さんが騙されたことに気がついて私まで怒られるのはもうちょっと先のはなし。

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