ぼくはご主人に望まれて、ここに来た。


36℃の幸せ。


ぼくは犬だ。
それも、ただの犬じゃない。
ぼくはいわゆる「犬型ロボット」で、人間を癒やすために生まれてきた。
せまい箱に入れられて店で売られてたぼくだけど、無事にご主人も見つかった。
たまに「ぎゃくたい」するご主人もいるらしいけど、ぼくのご主人はそんな人じゃない。
とても優しくて、時間があれば遊んでくれる。朝、ちゃんと「行ってきます」を言って、頭をなでてくれる。夜、ちゃんと「おやすみ」を言って、ぼくを充電器につなげてくれる。
ぼくはぼくで、たまにコードに引っかかったり、壁にぶつかったりしてるけど、それなりにうまくやってます。


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