ジトジトと降る雨が頬を濡らす。
「ああ、ツイてねーな、チクショー」
文句を言ったって何も無いことは重々承知だったが、傘も持ってないのに、下校途中に降られてしまったのは「ツイてない」の何者でもなかった。
傘代わりにした鞄もびしょびしょ。中の教科書やノート達もびしょびしょだろう。帰ったら、乾かしてやらないと。
手遅れなのは目に見えてるけど。
意味もなく、ハァと溜め息を吐く。
こんな雨の日は憂鬱になってしまう。…あれ、憂鬱にならない雨の日なんて、あるのか?
休み時間は遊びに行けず、楽しみだった体育のサッカーも雨で無くなった。これらが憂鬱の原点だと言えるだろう。
ホント、雨はキライだ。
雨が好きだというヤツがいるなら、お目にかかりたいモンだ。


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