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自分の世界観でキャラ化(2) @Twitter

(2014/05/20)

5月頭にツイッター上でおこなった「#RTしてくれたフォロワーさんを自分の世界観でキャラ化する」のログです。2回目です。(→1回目のログはこちら)

2回目も付き合ってくださった方は前回の続き・派生で書かせていただきました。(該当する方は◎で付点しています)
このまま定期的に開催していたら、単なる設定だけのキャラクター化に留まらず、お話を書くことになってしまいそうです。


・日向葵(@Hinata_Sosaku)さん
月上ゲ中学校で歴史を受け持つ教師。脱線しがちな授業は生徒たちにも受けがよく、もっぱら「葵ちゃん」と呼ばれて親しまれている。(けれど誰も気づかない。たとえば彼女が写真を嫌う理由、たとえば彼女がもう何年も年をとっていないことに)

◎騒(@urei_150)さん
「付喪神というのは元の器物を破壊すれば怪異は止む。どうして破壊する前に私を訪ねなかったのか」そう言って至極口惜しそうに壷の裂け目を撫でる。 くだんの古道具屋である。いわくありげな面の下、続けて呟く言葉には「しかしたかだか数十年、待てないものじゃないがね」

◎泰子(@yasukokame)さん
あなたが首の後ろを撫でると、女装の少年は「なりません」と拒むでもない様子で戯れた。あなたは気づいた。振り袖の中身で蠢くものはあなたを見ている。「なりません。あなた、お父様はおそろしい御方ですよ」少年の蟲惑的な笑みに、あなたは噂の真相を知った。

・金木犀(@higanrindou)さん
一色刷りの妖怪帳にその名が収録されている。しかし収録された姿は金木犀と思しき図画と名前だけで正体や詳細は一切不明、妖怪であるかも定かでない。按ずるにこれは妖怪ではなく、一種の絵解きと思われる。

・はるの(@LittleLessLeast)さん
逃げ水に立つ蜃気楼の女。夏にしか見られない。こちらが近づけば向こうは遠ざかり、いつしか消えてしまう。その表情は読みとれないが、人によっては何事か話しているように見えるという。(なに、双眼鏡を使えばいい?……あまりおすすめできないな)

・志津(@wanderer_xxx)さん
海を臨む高台で、灯台守は誰かの帰りを待ち続けている。今日も飽きずに遠望する、小窓に求める誰かの影はない。ほほえむ彼女は知らない。船が通るはずのない海域に位置するこの灯台が、周辺では「幽霊灯台」と呼ばれていることを。

・真空中(@mementomori2525)さん
向かって左の椅子が定位置の帽子屋はいつも陽気。15日に一度開催される会員制のお茶会にはたびたび客人が訪れる。実はこの帽子屋というのが名うての情報屋らしい。依頼するための合言葉は帽子屋の本名。正しく名前を呼べたなら、正解。

・よもぎうどん(@neji926)さん
傷痍軍人は夢うつつ。被弾したわき腹に根ざした植物が、背へ腹へと根を伸ばす。切除の意思はなくなっていた。「呼ばれている気がする」、穏やかな心地でうそぶく。周囲は幻聴と見なして悲しげに目をそらすだけ。しかし彼はいつか「森」に赴く未来を予感している。

◎次(@tgih)さん
彼が若くして空の美術屋を継いだのは前任者が失踪したためだ。「本物の空」などと曖昧ものに惑わされドームを出た前任者のことを、彼はまだ受け入れられない。彼は展望資料室にいくつか鍵のかかった禁書があることを知っているが、見て見ぬ振りをしている。

・ナオムラミチノ(@azamimichi)さん
その技師、西海樓コミュニティは108通り15-52号を訪ねられたし。「人はまず耳で聞いたものから忘れていく」の言葉通り、記憶から音楽を抜き出す、その技術に関して彼の右に出る者はない。彼の耳は過敏に働く。そのせいで静かな場所にしかいられない。

◎山川(@mtn_river)さん
いつの時代もそうであるように、些か新しすぎる彼女の理論は、正しい審議を受けられなかった。それどころか「検査官としての職務を逸脱している」として下された謹慎に、足は自然と海へ向かっていた。彼女はそこで、自らを『クラゲ』と称する青年を拾う。

・橘(@awadaidai)さん
表通りのカフェ・バーに勤める機械音声の給仕。声帯は人工でも肉体は生身であり、それが原因でしばし誤解を受ける。第五曜日に決まってカウンターの奥に座る男とはまだ口をきいたことがない。そのため彼の忘れ物をいつ返そうかとタイミングをうかがっている。


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