▼ 自分の世界観でキャラ化 @Twitter

下の記事に関連して再びツイッター関連。昨年末におこなった「#RTしてくれたフォロワーさんを自分の世界観でキャラ化する」のログも置いておきます。
世界観は『月上ゲ町奇譚』『ほろびる時刻』が大体半々ずつくらい。
わりとどれも気に入っているので、モデルにさせていただいたご本人の許可さえいただければ、それぞれのキャラクターでお話を作りたいくらいです。たぶんモデルにした人間がみなさん魅力的なおかげですね。


・新芽夏夜(@summernight139)さん
東側の関所は慣習的に、最終手形の発行は人間の手により行うことになっている。関司の発行判無しに何人もその門をくぐることは許されない。最も厳しい関司として知られるナツヤ関司の言葉にこのようなものがある、『締切厳守が前提です』

・日向葵(@hinatabokko5149)さん
家庭科室の鍵を託された三人の娘のうちの一人。糸を紡ぐ仕事を与えられており、あらゆる『実習』の免除が認められている。彼女たちの作業中には決まって、窓から歌う声が聞こえる。窓から覗いてみるといい、三人いる娘のうち、ポニーテールの娘がヒナタだ。

・次(@tgih)さん
「この世界に本物はないのだから、誰がそれを偽物といえるのか」とその人は言った。彼はドームの空をデザインする美術屋だ。空が失われた世界で、かつてあったように空を復元する、それが仕事。特権としてドーム最上部の展望資料室への入室が許可されている。

・冬原(@Com_1n)さん
友達の友達が、彼の姿を見たらしい。月夜に駆けてゆく姿、長い手足にスーツを着込んだ『ラビットヘッド』。大事そうに折りたたみの写真入れを抱えているらしい。家族の写真？　いやいやどうして。中身を見た人間は目が真っ赤になってしまうそうだ、ウサギみたいにさ。

・騒(@urei_150)さん
あの古道具屋の店主は風変わりでね、物を売りに行くと、きまってその道具の来歴を知りたがる。曰くあの店主は『いわく』憑きの物を蒐集している……なんてね。満更嘘でもないけどね。夜な夜な絵の人物が抜け出すとか、誰もいない店から話し声が聞こえるって、もっぱらの噂さ。

・泰子(@yasukokame)さん
月上ゲ町から海浜公園方面行きの電車に乗ると、車窓に時たま振袖を着た少年の姿を見ることがある。少年は泰子という女の名で呼ばれ、美しい顔をしているが、けっして目を合わせてはならない。少年の首に巻きついた、男の方に気づかれると、二度と電車から降りられなくなる。

・山川(@mtn_river)さん
水質検査官の両手は濃度四十％の潮毒に当てられ形もなく溶けてしまった。両手首から先は義手だ。その体験を以って知っていた『水が何より重要だ』。 海洋を調査するうち、彼女は現存の水棲生物が全て、水の影響で奇形化したかつての『魚』だったのではないかと考えるようになる

・火野ナガヨ(@hihihihi_no)さん
「未来のために過去を遺すのではないのでしょうか」と嘯く司書は、本日も発掘調査に休む手がない。島全体に展開されたビブリオテック、書物の山を紐解きながら、彼女は膨大な過去に埋没した遺産へと、日夜、命を吹き込んでいるのだ。そう遠くない未来、島は海に沈む。