購買戦争と先輩 [ 5/7 ]





お昼休み=購買戦争。今日はお昼ご飯を忘れてしまったから購買でパンを買わないとお昼ご飯がなくなってしまう。私の学校の購買はよくドラマで見るような大きい購買じゃなくて本当に小さい購買で早く買わないと全部売り切れちゃうの。






そんなことみんな分かっているからお昼休みが始まった瞬間走り出す。半ばあきらめ気味で購買に向かう。購買には人だかり。もういやになる。身長だってそんな高いほうじゃないしあんな人ごみに入っていったってつらいだけ。





この人だかりがちょっと落ち着いたら買おうそう思って待つ。そしたら聴いたことある人の声がした。






「ちょ!押すなって!俺のメロンパン!」


「おばちゃん!メロンパン5つ!!!!あとミルクパン!」


「あとカレーパンも!」


「700円ね!はい!ありがとう!って押すなよ!俺ここから出るの!」







聞いたことがある声、毎日聞いているあの声。そう私の先輩の…







「あ〜やっと出れたぁ〜っておなまえじゃん」






ベクヒョン先輩。







「何お前も購買?」


「はい、人が少なくなったら買おうって」


「そんなんしてたらお昼休み終わるってこれやるよ」







そういって先輩は、たくさん持ってるメロンパンの中から1つとカレーパンをくれた。








「え、いいんですか?お、お金・・・」


「いいっていいって!奢り!今日の練習も頑張ろうな!」


「あ、ありがとうございます・・・」


「じゃぁお礼ってことで俺のことこれからソンミみたいにベク先輩とかベクオッパって呼んで!じゃね!」




先輩は友達のところに走っていった。その友達にあの子お前のなんなんだよ〜?なんて言われて顔を赤くする先輩が見えてこっちも赤くなった。






ベク、先輩
ベクオッパ







そんなことしばらく言えそうにない。












(早かったね)


(あ、うんベクオッパがくれた)


(オッパ??????)


(あ、、、、うん)







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