20000記念 アンケ結果2位幸政 ピンポーン。 玄関のチャイムが鳴る。その音で思わず目が覚めた。 「……何だ」 バイト明け(学校有るのに五連勤とか人権を無視しているとしか思えない)で布団を頭から被り、爆睡していた所を起こされ、酷く不機嫌な声が出る。のそのそと立ち上がり壁に体重をかけながら畳の上を歩いた。 ようやく扉を開けると、待たされたにもかかわらずにこやかな笑顔でお兄さんが宅配便でーすと、小猿がプリントされた帽子を脱いで頭を下げる。 「宅配便?」 覚えのない宅配物を不思議に思いながら、差し出された伝票にサインをした。 俺の名前は――― 真田幸村 伊達政宗 |