沖田ハッピーバースデイ:2013   銀魂夢



真選組、一番隊隊長沖田総悟は・・・



沖(さて、行きますかぃ)



いつもの如く、見回りと称してサボリへと出向かう

その向かう先とは、彼の恋人である佐倉紅の仕事場




彼は、屯所からほど近い喫茶店で働いている




沖(ふぅ・・・今日は暑ぃや、あの人は大丈夫ですかねぃ)



頭に思い浮かぶのは愛する紅の顔



沖(あ、冷房入ってんのか、早く行きてぇ)



早く行きたいと思うのは、涼を求めてか、それとも紅に会うためか、

どちらにせよ、沖田の進む速度は上がる



・・・と、見えてきたのはシンプルな作りの喫茶店

しかしいつもとどこか様子が違って見える



沖(なんか・・・静かでさぁ)



この時間帯であれば、そこそこ賑わいのあるそこ
しかし今日は外から見ても分かる程に人がおらず、がらんとしている








ガチャ――キィ・・・



どこか違和感を覚えながら、ゆっくりとドアを開けると・・・

















『ハッピーバースディ!総悟!!!』




沖「・・・・・へ?」



パァンというクラッカーの音と共に聞こえてきたのは、聞きなれた愛おしい声

驚きを隠せず、変な声を上げる

店内を見渡すと華やかに装飾された壁や天井



―――そして、紅の嬉しそうな顔



沖「・・・・・・あ、今日誕生日でしたね、忘れてた」
『バカだね、今日貸切なんだよ、いいでしょ』


ニコニコと笑顔で語る紅
しかしその手は何かを隠しているように後ろに回されている




沖「それ、プレゼントですかぃ、ありがとうございまさぁ」



紅の腕あたりを指差しながら言えば



『な、なんでわかるの・・・・・・・・・そうだよ、はいこれ』



渡されたのは、見るからに手書きのチケットのようなもの




沖「・・・・・・・へぇ、〈なんでもご奉仕券〉、しかも10枚も・・・これ具体的には何をしてくれるんですかぃ?」

『うぇ!?』



痛いところを突かれたといわんばかりの声を上げる紅



『あ、それは・・・あれだよ、耳かきとか靴磨きとか・・・耳かきとか・・・へへっ』←耳かき好き


笑顔で誤魔化す紅


『それよりさ、誕生日なんだから!もっと楽しく―――・・・』
沖「じゃあ、手始めに、紅からちゅーして下せぇ、これ早速使いますぜ」


チケットを見せながら、唐突に発せられたお願いに紅も戸惑う



『え、いやそれは・・・ですね・・・規格外といいますか、うちでは取り扱ってないものなんですぅぅぅぅぅうそですごめんなさいがんばります』



沖田による無言の圧力に耐えることができず、素直に(?)頷く




沖田の前に立ち、顔を近づけると沖田も目を閉じ・・・・・









ちゅ――☆




沖「・・・・・まさかの・・・デコちゅー」
『いいんだよ、どこって言ってないんだから!』
沖「まぁいいでさぁ、あと9枚あるし」



もらったチケットをひらひらと見せつけるようにすれば




『う、お・・・望むところだよ!!』



威勢よく返ってくる


顔を赤く染めながら俯く恋人を見れば










沖(誕生日って、いいでさぁ・・・誕生日万歳)






心の中で妖しく微笑んだ








―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


あとがき



本日は7月8日、沖田さんのお誕生日!!
ということで、恐れ多くも短編を書かせていただきました!



ですがまぁ、すっごいグダグダでしたね・・・

貸切というのは、2人が店公認のカップルだからできたことです
ちなみに地域の人にも知れ渡ってるといいなぁ・・・(笑)


あ、もう一つちなみに、土方さんも今回はサボリOKということにしています
きっと泣く泣く紅くんが頼んだのでしょう



紅くんがあげたプレゼントですが、彼はM属性です、しょうがないです
耳かきとか言ってましたが、ほんとはあんなことやこんなことされたいんです・・・・・・ツンデレ・・・?


しかもMなのに、強がりだから、余計可愛く見えるんでしょうね、沖田さんも・・・(笑)





2人のその後は予想がつくと思います、はい

案の定、紅くんの願望通り、あんなことやこんなことをされてしまうわけです




ラブラブですね!





それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!!










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