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 プロローグ


この世界にやってきて早2年
色々なことがあったよ

そもそも何故私が
この世界に来たかと言うと
 
学校の帰り、あまりの眠さにフラフラと横断歩道を渡っていたら、居眠り運転のトラックが信号を無視して突っ込んで来たのだ

それで、あ、死んだ。とか思ってたら砂漠のど真ん中にいたという摩訶不思議アドベンチャー

何か横に手紙落ちてたから
広げて読んでみると

君はこの私、神によって選ばれた人間です!君には運命を変える力があるので、新しい世界で蘇らせました。ちなみに君はチートです。何でもできます。第二の人生を楽しんで!
             神より


(゚Д゚)

リアルに目が点になりました

そのあとにやってきた怒りで危うく砂漠の砂でスフィンクス作る所だった

自分でも何叫んでるかもわかんなかったしね、ふじこってたくぁwせdrftgyふじこlp

でも確かに勝手に頭の中に魔法式や薬の調合の仕方が浮かんで来たし、この世界のことについても多少理解できた。

あ、魔法に得意不得意があるっぽくて、1番強かったのが防壁魔法だった。自分を守る為の魔法が1番強いとか何かあれだね

私的には攻撃魔法の方が強かったら嬉しかった

でも誰かが私に触ってて、防壁魔法をかけると一緒にその中に入ることができるから他人を守ることもできる

離れててもかけてあげることはできるけど、私の周りの防壁魔法ほどは何故か強くないようだ。いやある程度は防げるけどね

自分を知るって大事

いやそれにしても本当浮遊魔法はいいよ!すごく便利!でもそんなに速い訳じゃないから船とかも使うけど、乗り物好きですしおすし

お金は何故かポケットに手を突っ込むと勝手に出てきます。神様ありがとう

人間誰しも現金なものさ、え?私だけ?

まーそんなこんなで色んな所を旅していた私だが、ある日のこと


「そこの可愛いお嬢さん、ちょっと付き合ってくれないか」


旅をしていて、たまたまシンドリアにやって来た時に出会った男、シンさん。最初は何言ってんだこいつと相手にしていなかったんだが


「俺は、シンドリアの国王シンドバッド。なまえ、君を食客として王宮に招待したい」


何言ってんだこいつ、そう思ったのは二度目だ。確かに見た目からしていいとこの坊っちゃんだろうなと思ってはいたが、まさか国王様だったなんて…開いた口が塞がらなかった。

そして半ば強引に連れて来られた王宮には私同様たくさんの食客達がいた。中でも八人将と言うシンドリアの守護神的存在の人達は凄い。色んな意味で

今ではずいぶんと王宮に馴れ、そんな人達とも仲良くしていたり、たまに侍女さん達のお手伝いをしている順応性の高い自分を誉めてやりたい

基本1日中部屋で寝ていることが多いけど。てか1年の半分以上は寝て過ごした気がする

憧れのニート生活万歳

未だ覚醒していない頭でそんなことを考えながら、ゆっくり寝台から身体を起こし部屋についているバスルームへと向かう。寝るときは開放的な服装を好む私は色々とギリギリな状態だ。ジャーファルさんにはよく怒られる

シャワーを済ませ、暑いので下着だけつけバスタオルを体に巻く。



コンコンッ


「なまえ、起きてますか?」

「はーい、起きてますよ」


ガチャ


「なまえが起きてるなんて珍しい…ってあなたはまたそんな格好で!!」

「さっきシャワー浴びてたんですよー」

「いいからとっとと服を着ろ!!」


ジャーファルさんは部屋に入ってきて、私を見た途端に怒りながら服を投げつけてきた、そして一端外に出る。これはいつものことだ


「はいはい、着ましたよー」

「まったくあなたはいつも言ってるでしょう?」 

「ところでジャーファルさん、何か用ですか?」

「無理矢理話変えようとしないでください、このことはあとでみっちりお説教ですからね」

「うえええいつものことなんで許してくださいよ」


ジャーファルさん説教始まると長いからな…正座で足が痺れる


「もうシンが帰って来て、数日経ちますよ。あなたもそろそろ会いに行ってきなさい、あとそれから紹介したい3人がいるんです」

「王様ならもう会いましたよ、帰ってきたその日の夜に私のベッドに忍び込んで来たんで、すぐ様王様の部屋に魔法で転送してやりました」

「あれだけなまえの部屋に忍び込むなと忠告したと言うのに…とりあえずなまえ、あとでシンの部屋に来なさい、お説教は2人まとめてしますから」

「えええええ」

「返事は?」

「はい」



まー基本楽観的な私は、自分が死んだことにそこまでショックを受ける訳でもなく、なんだか面白そうとこの世界をエンジョイしている訳です、はい










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