今宵は宴!
「シンドバッド王と南海の恵みに感謝を!!」
さあ!始まりましたよ、シンドリアの収穫祭・謝肉宴!男の人は南海の神さまのお面を被り、女の人は胸・腹・脚が出ているセクシーな衣装でお花を配っている。ちなみに何故か私も同じ衣装を着せられ、しかもシンさんの膝の上です。
「解せぬ」
「どうしたんですか、なまえ」
「何で私もこのハーレムに入れられてるんですかね?」
シンさんは周りにたくさんの女の人達を侍らし、私はシンさんの右膝に乗っております
「王さま〜」
「次は、私をお膝に乗せてくださいな!」
「なまえー!お前こっち来い!」
そんなこと言われてもシャルルカンさん、ハッハッハッとか呑気に笑ってるシンさんに腰をがっちりと捕まれてて動けないんです
「うわぁ」
「うわーそれ僕もやる〜!」
どこかに行っていたアラジンとアリババくんが戻ってきたので、シンさんはシンドリアの守護神である八人将を紹介していき、そして最後に私の紹介をした
「なまえもヤムライハと同じ魔法使いだが、なまえは少し特殊な魔法使いだ。本人もよくわからないそうだが、勝手に頭に魔法式や魔法道具の作り方が浮かんで来るらしい」
「なまえお姉さんのルフは何だか他の人達のとは違うんだ、でもルフにとても愛されているね」
「そしてなまえの凄い所は、莫大な量の魔力と、全てを受け止めることができる無敵の防壁魔法なんだ。八人将は疎か俺でさえ、なまえの防壁をまだ1度も破ったことはない!」
「なまえさんってそんなにすごいんですか!?」
「何なら今度試してあげよっか?」
いつの間にかシンの膝の上から降りていたなまえは、するりとアリババの腕に抱きつく
「ッ!なまえさん、あの…む、胸が…」
「やだ何この子可愛い。そう言う反応を待ってたんだよ」
顔を赤くしてもじもじするアリババをニコニコと眺めるなまえ。アリババはなまえの胸の柔らかさと爽やかでどことなく甘い匂いにクラクラしつつ、必死に自分と戦っていた
「ッ…(なまえさん可愛い、柔らかい、小さい、何かすっげーいい匂いする…って落ち着け俺!でもやっぱり可愛いってあああ誰か助けて)」
「なまえお姉さん僕も!」
「おいでアラジン!モルジアナちゃんもさあ!」
アリババは助かったとほっと息をつく
両手を広げるなまえにアラジンが飛び込む。モルジアナは恐る恐る近づいたところを、なまえに捕獲され、アラジンと一緒に抱き締められた
「私弟妹欲しかったんだよねー!モルジアナちゃんやアラジンみたいに可愛い弟妹が!1回でいいからお姉ちゃんって呼んで!」
「お姉ちゃん!」
「お、お姉ちゃん…」
「私もう死んでもいいかもしれない」
「何?俺でもいい?わかったなまえ、今すぐ俺の部屋へ」
「シンでもいい、じゃなくて死んでもいいって言ったんです。って何でシンさんまで抱きついて来るんですか、セクハラですよ」
「こうすれば、アラジンやモルジアナは俺達の子供だな!」
「寝言は寝て言ってください」
そんなやりとりをする2人にドラコーンが、女遊びもいいが妻を娶る気はないのかと言い、ヒナホホが子供はいいぞ!たくさん作れ!と自分の子供を撫でながら言う
「何を言う。子がいなくても、俺にはもう国民というたくさんの家族たちがいる」
シンがそう言えばわあっと盛り上がる民衆達、シンドバッド王とシンドリア王国に祝福あれ!!と叫んでいる
「祭りもそろそろ終いだぞーーっ!!」
祭りの最後を閉めるのはなまえの開発した巨大な花火だ。ドォンっと大きな音を立て打ち上げられた花火が夜空をきらきらと彩る
「なまえー!今日のも綺麗だねー!」
「今回のは今までで、1番上手にできた!てかピスティ何か久しぶりだね」
「えええ久しぶりじゃないよ!昨日だって一緒にお風呂入ったのに!」
「あれ?そうだっけ?」
「は?おまえら一緒に風呂入るのかよ?」
「入るよ〜いいでしょ〜!なまえたんの胸ってね、白くて柔らかくっむぐ」
「ピスティー?何言おうとしてるのかな?ピスティ」
「んーんー!」
変なことを言おうとしたピスティの口を塞ぐなまえ、ピスティはジタバタと暴れている
「っぷはー!ごっめーん!つい!」
「なまえ、今度俺と一緒に入ろうぜ!」
「マスルールさんと入ってください」
「何でだよ…絶対嫌だ」
「俺だって嫌ッスよ、なまえがいい」
「マスルールさんがそう言うのなら」
温水プールでも作ろうかな
みんなで入れるし
「ピスティ達、祭り終わりますよー」
「はーい、今日のお祭りも楽しかったね〜」
「そうだね」
「なまえと入るのは俺だ!」
「俺ッス」
「2人ともいつまで言ってんの〜」
「ピスティほっといて行こう」
「そうだね!」
こうして宴も終わり、シンドリアの夜は更けていった
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