半年振りの
あの後、無事ジャーファルさんから逃げ切り、庭で日向ぼっこをしていると、バタバタと数人の兵士が急いで走って行った。
南海生物という単語が聞こえたので、きっと八人将と私に召集がかかるだろう。面倒くさい行きたくない
てことで部屋に戻…れませんでした
部屋まであと少しという所で、マスルールさんに捕まり横抱きにされて連れて行かれた。所謂プリンセスホールドという奴ですね
「来たぞ!!」
「我らが王と…八人将たちが!!」
「珍しくなまえ様がいらっしゃるぞ!」
「マスルール様に抱かれているが…まさか!」
「俺達のなまえ様がぁ…!!」
何だ?何か一部悲しそうな人達がいるぞ?ウツボが怖いのかな?かな?
「今日の獲物はお前の剣で仕留めろ、シャルルカン!!」
「仰せのままに、王よ!」
王に命令された、シャルルカンはアバレウツボを一撃で仕留め、そのまま見事な剣捌きでウツボを解体し盛りつけたのだった。
「なまえー!ちゃんと見てたか?」
「あ、すいません!マスルールさんと戯れてて見てませんでした」
「何だと!?」
「だって、ねーマスルールさん」
「…」
「マスルールてめぇ、無言でなまえの胸掴んでんじゃねーよ!!」
なまえの胸を後ろから鷲掴んでいるマスルール、いつものことなのでなまえは特に気にしていない。毎回シャルルカンが怒って引き離している
それからシャルルカンはシンに呼ばれ、アリババくんの剣術の師匠として紹介されていた。
「なまえも剣の才能あると思うんだがな…」
「重いから嫌」
「こんな調子でしようとしねぇんだよ」
「なまえには魔法の才能があるんだから剣なんてしなくていいのよ!」
「私はモルジアナちゃんと一緒でマスルールさんに体術の指導してもらってますから」
なまえの話を聞かずに言い合いヒートアップさせていく二人
「剣こそが最強だ!」
「魔法こそが最強よ!」
また始まった、と周りの皆は呆れ気味に二人を見つめる。そこにシンが余計な事を言うもんだから、ヤムライハの弟子アラジンとシャルルカンの弟子アリババ、どっちの弟子が強くなるかと二人は巻き添えをくってしまった。
「「勝負だ!!」」
あらら、アリババくんとアラジンが引き離されてるよ。モルジアナちゃんはマスルールさんでよかったですとか言ってるし
「しかし、二人とも修行は明日からにしなさい」
「「え?」」
「今夜は、宴を盛り上げねば」
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