※現代パロ
「なまえちゃん!一緒に帰ろう!」
帰りのHRが終わった瞬間、こちらに駆け寄ってきたのは、隣のクラスで私の彼氏でもあるジョセフ。バッと飛びついてきたりするのが、とても犬っぽくて可愛い、重いけど
「ごめん、今日委員会で何時に帰れるかわかんないから、先に帰ってて」
「えー!せっかく部活も休みで久し振りになまえちゃんと一緒に帰れると思ったのに!」
「そう言われまして…」
「待ってる!」
「え、でも遅くなるかもよ?」
「いいの!俺がなまえちゃんと帰りたいんだから」
くっなんて言う忠犬、私の彼氏がこんなに可愛い
「どこで待ってる?」
「んー教室にいるわ」
「了解、んじゃ、行ってくるね」
「行ってらっしゃーい」
ひらひらと手を振るジョセフになまえも軽く振り替えし、自分の委員会が行われる教室へと急ぐ
「ジョセフお待たせー…って、あれ?」
委員会が終わり、ジョセフが待っているであろう教室に来ると、ジョセフは机に突っ伏して寝ていた。
「最近試合とか色々大変そうだったもんね…お疲れさま」
前の席に座り、起こさないようにジョセフの頭をよしよしと撫で、頭にキスを一つ落とす。そしてそろそろ起こそうと、肩を揺する。するとその手をガッと急に掴まれ次の瞬間、ジョセフとの距離が0になった
「んッ!」
「なまえちゃんさぁ…あんまりそう言うことしないでよ」
「ッびっくりした、キスされたことより急に手を掴まれたことにびっくりしたわ。てか起きてたの?」
「うん、寝たふり」
「たぬきか」
「だってなまえちゃん遅いから、悪戯しようかなーって」
「あーはいはい、待たせてごめんね、帰ろう?」
「なまえちゃん、放課後の教室って何かいいよね」
「何その顔、変なことしたら殴る」
ニヤニヤするジョセフを睨み、なまえはドアの方へと向かう、が、またもやジョセフに腕を掴まれ、今度は壁へと押しつけられた。俗に言う壁ドンである
「今の壁ドンは萌えますな」
「ちょっとなまえちゃん、ムード壊すようなこと言わないでよー」
「そんなムードいくらでも壊すわ」
「ちょっとはノろうぜ〜?なまえちゃーん」
「ほら、早く帰るよ」
「ちぇっ」
名残惜しげになまえから離れ鞄を持ち直して、先に教室を出ようとするジョセフ。そんなジョセフの肩をポンポンっと叩くなまえ
「なーにッ?!」
「待っててくれてありがとね」
突然の唇への柔らかな衝撃に目を見開くジョセフ。そんなジョセフを見ながらふんわりと微笑むなまえ
「〜ッ!ああもう!なまえちゃん本当好き!大好き!」
「はいはい、私もすきだよ。だから早く帰ろ」
「ねぇねぇなまえちゃん、明日土曜日だし泊まりに来てよ!」
「いいよーそれなら尚更早く帰んないと、いったん着替え取りに帰りたい」
「下着ならこの間泊まったときに置いてったのあるけど?服は俺の着れば?」
「あ、そう言えば忘れてた。んーじゃあそうしよっかな」
「彼シャツなまえちゃん」
「ジョセフのでか過ぎてワンピースなってるよ」
「今夜は寝かさないぜ!なまえちゃん!」
「久しぶりのお泊まりだもんね、いくらでも付き合ってやろうじゃないの」
「キャーなまえちゃん男前!」
2人はケラケラと笑い合いながら、お互いの冷えた手を温めるようにして強く握り帰路につくのであった。
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