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「抱き締めてほしい」

「何言ってんだ…ダァホ」


今日も日向くんは冷たいです。何故だ!私の扱い酷すぎるよ日向くん!皆には優しいじゃないか!私に優しさをお父さんに髪の毛を


「てか日向くんってかっこいいよね、声もいいし」

「人のことよいしょして何がしたいんだ?」

「お昼奢って下さい」


私は笑顔のままの日向くんにお願いしますと頭を下げる。だって財布忘れちゃったんだよちくしょうっ!


「しょうがねぇな、ほら」

「…え?どうしたの?日向くんが優しいとか明日は槍が降るの?」

「おい、奢らねぇぞ」

「めんごめんご、ゴチになりまーす」


でも本当に珍しいな、私の扱いが酷すぎるあの日向くんが奢ってくれるなんて…てかこの間パンツ見られてから日向くんの態度がおかしいんだよね、そんな変なパンツはいてたかな?


「ねぇ、日向くん」

「ん?なんだ?」

「何でこの頃態度が変なの?私のパンツ見たから?」

「あ、アレはちげぇよ!大体お前が階段走りながら登ってたからだろ!」

「いやだって黒子くんに追いかけられてたからさ」

「大体何でお前いっつも黒子に追いかけられてんだよ」


いやわかんないけど、入学式の時に何かの紙落として行ったから呼び止めて渡してあげたの、そしたら妙に懐かれてしまって


「しかもこの頃は「なまえ先輩、抱いて下さい」…ほら来た」

「先輩、こんにちは」

「おう」

「黒子くんスカート捲らないで」

「すみません」


この子何も反省してないよ、そのまま太もも撫でてくるんですけど、黒子くんって草食系に見えて実は肉食系なんだね


「アレか、今はやりのロールキャベツ男子」

「なまえ先輩、一緒にお昼食べましょう」

「ごめんよ、黒子くん。今日は日向くんと食べるからまた今度ね」

「すごく残念ですけどわかりました、明日は一緒に食べて下さいね」

「はいはい」


黒子くんは残念そうな顔をして、一瞬だけ日向くんを見たあと、向こうにいた火神くんの所へと戻って行った。私達も売店でパンなどを買い屋上へ


「よし!食べるぞー!」

「高いのばっか買いやがって…少しは遠慮しろよ」

「え?ごめん、聞こえなーい」

「この貸しは高くつくからな」

「あ、じゃあこれでなしにして!」


私が日向くんの頬にキスをすると、日向くんは口をパクパクしながら顔を真っ赤に染めていた






ふざけてみた
(なまえ!!!!!)
(ぎゃあああ!ちょっとした冗談じゃないか!クラッチタイムやめてええええ!!ごめんなさい!)
(絶対許さん!!!)




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