from two second to four forth | ナノ


from two second to four fourth


トントン

ルーラは一応ノックしてルーナの部屋に入る。
少し埃っぽい冷たい部屋。
それが当分この部屋を使っていないことを示していた。

スースー寝ているルーナ。
ルーラが書類を片付けようとした、その前にこの部屋に運んできたルーナ。
こんな姿にもルーラは懐かしさを感じていた。

寝ているのを起こすのは申し訳ないが、ルーナを機嫌良く起こす方法をただ一人ルーラだけが知っている。
今の状態だと最高に効果が表れる。

ルーラはそっと枕元にジャムを置く。
例のジェリー特製イチゴジャムだ。

一。
二。
三。

パチッ

ルーナが目覚めた。

「あ… ルーラ… 仕事やってくれてありがと〜」

そう言いながらちゃっかり手をジャムへと伸ばすルーナ。

「ジャムごとは無理だろ、ルーナ。 寝ぼけてたらだめだよ…
 はい、ジェリーの作ったサンドウィッチ」
「流石、私のルーラ。
 ありがと」

受け取るとパンにたっぷりのジャムを塗って食べ始めた。
ルーナはそうだったが、ルーラは普通に食べて…いなかった(笑
レモンをこってり絞り、パンに含ませていた。

「ジェリー、これ美味しいよ〜」
「きちんと好みにあってるもんな」
「「最高♪」」

息ぴったりに言って、また食べ始めた。


最後の一口を食べ終わったのはルーナだった。
きっと寝ぼけていたので、その分遅くなったのだろう。

「喉乾いたな」
「飲みに行こうよ」
「折角だから悪戯する?」
「そうだね!」

「「楽しみ♪」」


2009.8.18./2012.3.27.


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