Ears 昨日晩、リボーン君からメールが来ていた。 成程。 私の都合とかは一切無視なのね。 了解。 でも暇だから、今体育館裏に来てます。 獄寺君と笹川さん、山本君がいました。 山「お、どうしたんだ?小牧。 お前も小僧に呼ばれたのか?」 月空≪そうなの≫ 山本君達も呼ばれてたんだ。 暫くしてツナ君が来た。 獄「何スか?十代目!」 笹「ボクシング部に入部する気になったか、沢田!」 山「小僧に呼ばれたから来たんだけど」 ツ「結局このメンバーなの」 後ろにコスプレしているリボーン君がいる。 パンダかな? タイヤに乗ってる。 後彼の隣にはリスのぬいぐるみを着た人がいる。 リ「何か不満か?」 ツ「って何その格好!!? しかもそのタイヤのロープ…」 どこから吊るしてるんだろ(笑) ツ「おい、リボーン! ランボの飼育係、紹介してくれるんじゃなかったのかよ!!」 リ「紹介してんじゃねぇか。 ボスであるお前のファミリーから決める。決まってんだろ」 笑い声が微かに聞こえる。 …この声はランボ君かな? ラ「初めてのおつかいを見事に成功させたランボさん登場ッ!!」 獄「いばってんじゃねぇよ。しょんべん垂れのくせ、しやがって」 ラ「ち、違うもんね!漏らしたふりしただけだもんね!! 騙されてるんじゃねぇぞ、馬鹿野郎どもがぁ!!!!!」 ランボ君、口悪い。 獄「てんめぇ!!一旦痛い目に遭わないと解らねえみたいだな!!!!」 ラ「あら?あれ何?」 ランボ君が無垢にあちらを指差す。 何があるの? 私も獄寺君もそちらを向く。 ラ「馬鹿は見るー!!!!」 ランボ君が獄寺君を蹴っている。 …作戦だったってわけね。 そして私は見事に騙されたわけだ。 獄「己、死にやがれ!!!!」 獄寺君が一発大きくキック。 獄「牛丼屋に叩き売ったろうか!!!」 ラ「我・慢…しない!!!!」 ランボ君が泣き始める。 あーあ、獄寺君泣かせちゃった。 笹「熱いな、いい雰囲気だ」 どこがですか? 獄寺君がランボ君を苛めてるようにしか見えないんですけど… ?「みんな準備はいい?」 パンダリボーン君の隣のリスが喋る。 …ん?この声。 獄「…姉貴、なのか? 腹が痛くない…」 ツ「どういうこと?」 獄「顔が見えなければ平気みたいっすね!!」 明るい顔になる。 いっつもピンクの人(=ビアンキ)見ると恥ずかしがってお腹が痛くなるんだっけ? リ「それじゃあテストを始めるぞ」 月空≪何の?≫ リ「ランボの保育係を決めるんだぞ」 保育係? 獄「ランボの保育係は遠慮させて貰います。 オレ、こいつでぇーっ嫌いなんで」 ツ「(ほらね、獄寺君適正ないから)」 山「オレはいいぜ。今日は何の遊びだ?」 ツ「(出たー!!何でも遊びにしちゃう"山本節"!!!!)」 リ「因みに保育係になった奴がボスの右腕だからな」 獄「な!!?右腕!!!!?」 山「ハハハハ!そりゃいいな!」 笹「右でも左でもどっちでもいいぞ!!何だか解らんが、熱血出来そうだ!!!!」 笹川さんがジョブを始める。 パンチの右、左とかじゃないと思います。 あれでしょ? ボンゴレファミリーのボスの右腕。 獄「オ…オレ、ホントはランボ大好きです」 無茶がある笑顔で申告する獄寺君。 リ「ルールは簡単だぞ。 ランボを笑わせた者が勝ちだ」 あ、ランボ君泣いてる。 弱虫だなぁ… 獄「オレ、先行で行くぜ」 獄寺君が1番かぁ… きっと無理だろうね〜 リ「制限時間は3分だぞ」 ピンク「はい、スタート」 ピンクの人(=ビアンキ)がストップウォッチで計る。 獄「(つくづくムカつく野郎だ…) (でもそんなこと言ってらんねぇ…) (十代目の右腕になれるんだからなぁ)」 獄寺君がランボ君を睨んでいる。 …怖いわぁ。 獄「おい、さっきは悪かったな」 ラ「え」 獄寺君がランボ君に手を差し出す。 仲直り作戦かしら。 獄「仲直りしようぜ、あ、握手」 …ちょっとひきつった笑顔(笑) ランボ君はその手に玩具(=手榴弾)を乗せる。 獄「なんじゃぁ!!?こりゃ!!!」 獄寺君はすぐさま茂みに玩具(=手榴弾)を投げる。 獄「やっぱてめぇはムカつくんだよ!!!!」 獄寺君は今日もランボ君を苛めてます。 仲直りは一生できそうにないわね。 ツ「ストップ!ストップ!」 ツナ君が獄寺君からランボ君を引き離す。 そして、獄寺君は山本君に取り押さえられる。 山「落ちつけ、獄寺〜」 笹「ブレイク!離れろ!!」 獄「離せ、山本ぉ!!!」 ツ「だから言ったのに…」 月空≪私、最初から獄寺君が仲直りなんでできないって解ってたわ≫ 獄「できるわけないだろ!こんなアホ牛!!!!」 …認めちゃったわね。 これで獄寺君は右腕になれない。 可哀そうに。 ピンク「はい、時間切れ。隼人失格」 獄「んな…しまった」 絶望を見る顔。 笹「よし、次はオレだ」 泣いているランボ君の前に立つ笹川さん。 ランボ君が笹川さんを見上げる。 笹「笑え」 ラ「え?」 笹「わ・ら・え。笑うんだ!!」 とても怖い顔をして言う。 ランボ君が怯えている。 笹「笑え」 ラ「こわぁいいいいいい!!!!!」 私も今の笹川さんの顔を見たら笑えないと思う。 笹「笑うんだ!根性だ!!成せばなる!!笑え!!!!」 ツ「ご、強引だぁ……」 ピンク「はい、3分。失格」 無理だよね、やっぱり。 リ「次、山本だぞ」 山「OK」 リ「真打登場だな」 ツ「山本、子供に好かれそうだもんな」 獄「ケッ」 リ「どうやってランボと打ち解けるか見ものだな」 あれ?私は? 私! 山「お前、キャッチボールやったことあっか?」 ランボ君は首を横に振る。 そんな姿も可愛い。 山「このグローブでボールをキャッチするんだ」 そして、山本君。 いつの間にグローブとボールを持ってるの? ツ「成程!キャッチボールか。 流石山本。ランボも興味を示してるし」 山「ほら!行くぞ!!」 山本君が構える。 さっきの笑顔が消え、とても真剣な表情になる。 後ろにトラが見える。 山本君の手から剛速球が放たれる。 とてもランボ君にキャッチできそうにはない。 案の定、ランボ君の顔面に当たった。 …かなり痛そう。 その上、後ろの壁にのめり込んでしまった。 ツ「ランボー!!」 山「わ、悪い!!」 みんなで駆け寄る。 獄「駄目だな、こりゃ」 山「野球の動作になると、つい加減できなくてな」 笹「スポーツマンとはそういうものだ」 ツ「なんじゃそりゃ」 ランボ君がおお泣きする。 ツ「山本にこんな恐ろしい一面があったなんて…」 月空≪勉強になったわね≫ 獄「こいつ初めていい仕事しましたね」 ?「――!!」 声が聞こえた方向を向く。 あ、ハルちゃんだ。 ハ「みんなしてランボちゃんを泣かして! 一体なんですか!!」 ツ「いや、これには訳が…」 ハ「最低です」 ハルちゃんが言いきって、ランボ君に駆け寄る。 ランボ君を抱き上げている。 ハ「ランボちゃん大丈夫?泣かないのよ?」 ラ「うん…」 リ「あいつが一番保育係に向いてるな」 獄「げ…奴が十代目の右腕……」 月空≪あの、私は?≫ リ「月空は絶対笑わせるから面白くないだろ。 それに、こいつらの経験の為にこいつらにやらせたらいいと思ったんだ」 …何か深いような、私情が入っているような。 確かにこの人たちに笑わせるなんてこと無理よね! ハハハ!!! ハ「こんな痛い気なチャイルドを泣かすなんて…!! たとえツナさんでも許しません!!!!」 あの…ハルちゃん。 ランボ君に力が入ってる。 ランボ君が苦しそう!!! ラ「ぐぎぎゃ!!!」 ハ「はひ!!?」 ランボ君がハルちゃんの腕から飛び降り、自分の頭を探り始めた。 そして出てきたのは紫色のバズーカ。 月空≪十年…バズーカ?≫ リ「あまりの痛さに我を忘れたな」 どんだけ力込めたの?ハルちゃん。 ランボ君がバズーカの中に入る。 確か打たれた人は10年後の自分と入れ換わるんだっけ? バズーカを打った後の煙にハルちゃんが近づく。 ハ「どうしたの?ランボちゃ、ん…?」 ツ「大人ランボ!!」 だ、誰あれ。 天パがかかった髪の人がハルちゃんの肩を持ってる…… ハ「はひはひはひ!エロイ〜!」 ハルちゃんが彼の後ろに入る。 そして、彼の腰に手を回し、ブリッヂ。 ツナ君に大人ランボと呼ばれた人は頭を強打する。 大ラ「オレですよ、ハルさん」 ハ「はひ!!誰ですか!!!? なんか全体的にエロイ!来ないでぇ!!!!」 ハルちゃんが逃げていく。 あの…大丈夫? ツ「ハル…大人ランボ駄目なんだ」 獄「大人ランボが駄目なら、ハルも失格ですね」 ピンク「ロメオ!!!」 ピンクの人(=ビアンキ)が急に大声を張り上げる。 獄「ま…不味い」 ツ「そっか…ビアンキは大人ランボのこと相変わらず別れた恋人だと思ってるんだ…!!」 ピンク「よくもよくも… ポイズンビザ!!マジックカッター!!!!!!!」 ピンクの人(=ビアンキ)が上半身をきぐるみから出し、紫色の生地のピザを回す。 獄寺君が倒れる。 木が切れ、窓が割れる。 あ、危ないですよ!!! ピンク「ロメオ!逃がさないわよ!!!」 大ラ「え…失礼します!」 彼は逃げる。 あ、角落としてるよ。 ツ「大人ランボっていつも惨(ミジ)めだな…」 月空≪角が落ちてる≫ 山「お、ホントなのな。 投げるぞ」 …野球に関係するよね。 山本君は投げる動作に入り、真剣な表情。 投げると見事大人ランボさんの頭に激突。 泣いている。 ツ「結局こうなるのか…」 山「悪ぃ悪ぃ」 笹「思いっきり泣け。青春に涙はつきものだ」 リ「やっぱランボはツナが面倒みるしかないな」 ツ「んな!!?まだ月空ちゃんがテスト受けてないだろ!!!」 リ「経験だ、経験。ボスたる者、子供1人の面倒も見れなくてどうする」 ツ「お前!最初からそのつもりだったろ!!!!」 ランボ君の保育係ツナ君に決定!!!!! 2011.2.19./12.4.30. [←] [→] [back] [TOP]
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