Ears 今日も学校の帰り。 ツナ君が家まで送ってくれてます。 でも… 月空≪…ツナ君、どうしたの?≫ ツ「何か…見てよ、これ」 ツナ君の掌には髑髏の形をしたタトゥーがあった。 月空≪ディーノさんの真似?ディーノさんも確かタトゥーしてたよね≫ ツ「違うんだ… サッカーしてる時に浮きあがってきてさ、これが」 あ、今日の体育は男女別だったね!! 月空≪浮き上がる…?何だろうね、それ≫ 背中に悪寒が走る。 振り返ってみるとリボーン君がいた。 ……死神姿の。 リ「髑髏病という不治の病に罹った証拠だ。ツナ、死ぬぞ」 ツ「いきなり!!?」 月空≪病気なの?≫ リ「そうだ」 ツ「何不吉ぶっこいてんだよ!!!!お前は死神か!!!!!!」 リ「既に死相が…」 ツ「よせったら!!ふざけんなよ!!!」 リ「ふざけてなんかいないぞ」 ツ「え?」 リ「ツナ、今までに何発死ぬ気弾を脳天に食らったか覚えてるか」 ツ「何発って…」 リ「十発だ! 死ぬ気弾を脳天に十発受けるととんでもないことが起きると言われているんだ。 それがまさか髑髏病だったとはな… 残念だ。幸薄い人生だったな」 月空≪ご愁傷様です…≫ ツ「月空ちゃん軽い!! つーか何でそんな大事なこと隠してたんだよ!!解ってたら… いいや。帰る」 リ「解ってたら、何だ?」 ツ「解ってても結局打ちこまれてたんだなってことだよ」 リ「思ったより冷静だな」 ツ「当り前だ。不治の病なんて誰が信じるかよ」 月空≪でもリボーン君は嘘ついたことないわよ?≫ リ「そうだぞ」 ツ「こんなの洗えば取れるよ!」 近くの公園に入って、ツナ君はタトゥーを洗う。 因みにリボーン君はいつものスーツに戻ってます。 ツ「んだこりゃ!!全然落ちねぇ!!」 月空≪ほんとなんだねぇ病気って≫ 髑「恥ず――や〜ブランコで――――おえ〜」 声が聞こえる。 けど姿が見えず、読唇術が使えないので途中途中しか聞こえない。 その声を聞いてか、ツナ君が自分の制服を捲る。 そこには髑髏がいた。 ツ「髑髏増えてるー!!」 髑「恥――しや〜今でも――の上は怖い―え〜」 リ「髑髏病とは浮き出た髑髏が死に至るまで人に言えない秘密や恥を喋る病気だぞ。 別名"死に恥を晒す病"だ!!」 月空≪そんなバカなことって…≫ またツナ君は手を洗う。 髑「―ずかしや〜――の日は学校休むこ――」 髑「恥ずか―――寝言で舌―んだうわ〜」 ツ「煩い!黙れ!!」 リ「どれもツナしか知らないはずの恥ずかしい秘密だろ」 ツ「確かに… てことはこれ、マジで病気なの!!?」 手を洗うのを止め、やっと理解したらしいツナ君。 だからリボーン君は嘘はついたことないってば。 月空≪ねぇリボーン君≫ リ「何だ」 月空≪髑髏が言ってるの聞き取りにくいんだけど、何って言ってるの?≫ やっぱこれが一番気になるでしょ! リ「ああ。 ツナが寝言で舌をかんd…」 ツ「うぁあああ!!!!!!やめろって!リボーン!!!!」 ちぇ! リ「因みに髑髏病は発病してから2時間で死に至る病気だぞ。 夕日が沈むまでってところか」 ツ「えぇ!!?そんなぁまだ死にたくない!!!! しかもそれまで自分の駄目っぷりを聞かされるなんて…」 リ「安心しろ。死んだ後でもそいつは喋る」 …それは……面白いお葬式になりそうね。 月空≪でもリボーン君のことだから、何か対策を準備してるんでしょう?≫ リ「その通りだぞ、月空。みすみす生徒を死なすわけにはいかないからな」 ツ「(その割には遠慮なく脳天に死ぬ気弾打ってるけど…)」 リ「オレの知り合いに不治の病に強いドクターがいるんだ。そいつが治療すればなんとかなるかもな」 月空≪よかった〜笑いの絶えないお葬式なんて出たくないもの≫ ツ「月空ちゃん!!?それが本音!!?本音なの!!!??? リボーン、何でそれを早く言わないんだよ!早く呼べよ!!」 リ「…そんな頼み方じゃやだ」 私はリボーン君に目線を合わせる。 月空≪リボーン君……お願い≫ リ「…………解ったぞ」 ツ「何でオレの時は駄目なんだよ!!!!」 リ「ただし、条件があるぞ」 ツ「ッ!何だよ」 リ「助かったら学年で10番以内に入るか?ツナ」 ツ「(こいつ…ここぞとばかりに……)」 リ「嫌なら……」 ツ「入る入る!!絶対入って見せます!!!!」 あーあ、嵌められたわね、ツナ君。。。。 ----------- 家に帰って、ツナ君が心配なので、ツナ君の家に行ってみる。 確かこの道をまっすぐだった!多分!! 歩く。 歩く。 小走り。 小走り。 周りを見る。 早歩き。 周りを見る。 うそん… ここどこ…… 湖が見える。 絶対ツナ君の家にには湖なかったもん…… 迷子だorz 向こう岸に人が見える。 行って、道を教えてもらおう!! 湖を大周りし、行く。 ん!あれ、たこ焼き屋さんだ!! そこではいい子にイーピンちゃんが座って食べていた。 隣にはランボ君もいる。 でもランボ君はイーピンちゃんのたこ焼きを欲しがってるように見えるなー… 月空≪イーピンちゃん、ランボ君≫ ラ「あ!!月空!!!イーピンが酷いんだじょ!!オレっちにたこ焼きくれないー!!」 イ「断固拒否!!これイーピンの!!!!」 月空≪これはイーピンちゃんのなんだって。我慢しようね、ランボ君」 ラ「いーやーだー!!!」 月空≪解った解った。買ってあげるから、イーピンちゃんのは我慢してね≫ ラ「ホント!!?やったじょ!!!!」 何か私、損してる気がするんですが… 私は屋台でたこ焼きを買う。 ランボ君にあげる。 イーピンちゃんが物欲しそうに見てる。 …はーあ。 月空≪ちょっと待っててね≫ 私はたこ焼き屋さんの隣にある焼きトウモロコシを1つ買う。 そして、ランボ君とイーピンちゃんの所に戻る。 月空≪はい、イーピンちゃん。これで我慢してね≫ 私はイーピンちゃんに焼きトウモロコシをあげる。 イ「ありがとう!!月空さん!!!!」 月空≪あ、私の名前知ってるんだ! 私小牧月空って言うの、よろしくね≫ イ「よろしくです!!!」 ラ「オレっちも知ってるぞ!月空〜!!」 月空≪ランボ君もありがとう〜≫ こんなことしてる場合じゃないんだって。 月空≪そうそう、ツナ君の家ってどこだっけ?≫ イ「沢田さんの家?」 月空≪そうよ。迷子になったの≫ ラ「迷子〜!!?月空だっさいじょ〜」 何か泣ける。 イ「イーピン案内する!!」 月空≪ホント!!?ありがとう!!!!≫ ラ「じゃあオレっちも案内するじょー!!!!!」 月空≪ランボ君もありがとう!≫ イーピンちゃんが立ち上がり、テコテコ移動する。 …可愛い。 すると、前方にピンクの人(=ビアンキ)と白衣を着た男、ツナ君と獄寺君がいた。 何やら走っている。 追いかけっこ? 月空≪あ、イーピンちゃん,ランボ君。やっぱりいいや!ありがとうね!!!」 イ「いいの?大丈夫?」 月空≪ツナ君に用事があるの≫ ラ「ツナが走ってくる〜馬鹿寺も走ってる〜」 獄「誰が馬鹿だ!!アホ牛!!!」 聴力抜群じゃない!笑 白衣の男「ん!!?いい女の子発見!!! ねぇ、君オレとお茶しない?」 え?もしかして私に言ってる? まさか、私に言ってる? ツ「月空ちゃん!!!引きつけて!!!!」 え、マジで。 白衣の男は歩きながら、私に近づいてくる。 イ「これ以上!月空さんに近づくな!!!」 イーピンちゃん!!!!!! 私きっと男だったらイーピンちゃんに惚れる!!!!! 白衣男「な、こいつ何だ?」 白衣の男が戸惑っている間に、ツナ君が追いついてきた。 そして、ダイビングキャッチ。 ツ「しゃ、シャマルさん!」 シャ「男に抱きつかれても嬉しくないっての!!! あれ?お前隼人じゃん。よう」 獄「よう、じゃねぇ!!!!!! さっさと十代目を治しやがれ!!!!!!!!」 シャ「だからオレは男は診ないんだって。 でもこんな女の子は別ー」 急にこっちを向いた、シャマルって言うらしい白衣の男。 するとジャンプして――… って、私危ない!!!! しゃがむ。 シャマルさんは抱きつく対象を失い、顔から地面にダイヴ。 シャ「いてて…!!」 獄「てめぇ!!さっさと十代目を治しやがれ!!!!!!」 シャ「だーかーらー」 ツ「そんなこと言わずに、治して下さい!!」 何か解ってきたぞ? この人がリボーン君が言ってた、不治の病に強いドクター! 女しか診ねぇってそんな無責任な。 髑「恥――しや〜歯―――――の青の―つけたまま――過ごしたこ―があるふがー」 相変わらず何と言っているか解らない。 何故かイーピンちゃんが鏡で自分の歯を確認している。 覗いてみると、歯に青のりが付いている。 あーさっきついちゃったんだねぇ。 すると、イーピンちゃんはツナ君の足にしがみつく。 いやだ!イーピンちゃん10年後の時と同じじゃない!! ツナ君モテモテ〜笑 ツ「このパターンって!!」 イーピンちゃんの額に麻雀の駒の模様が浮き上がる。 ツ「ピンズ次元超爆のカウントダウンが始まっちゃった!!!!」 ツナ君はイーピンちゃんを引き離そうとする。 乙女の気持ちはそう簡単に無比にしちゃいけないのよ!!! 獄「おい、こら十代目から離れろ!!!!」 シャ「月空ちゃんって言うの?オジサンとデートしよ」 月空≪え?あの…シャマルさん?≫ シャ「何?」 月空≪ツナ君を治してあげて下さい!≫ シャ「オレ…男は診ねぇんだけど……」 月空≪お願いします!!≫ 私はシャマルさんの胸辺りのシャツを握り、懇願する。 あの…顔真っ赤ですけど…… シャ「(む…胸当たってる!!!!しかも上目遣い…キクー!!!!)」 月空≪あの…シャマルさん?≫ どうしたの? 2010.12.31./12.4.30. [←] [→] [back] [TOP]
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