「なあさっき変な事言わなかった?」
「着いたぞ」
「いや、カイン人の話聞けよ」

ようやくグリフィンドール寮に到着

「眠い」
「いや眠いじゃねーよ」

「「「レン!!!」」」

カインと言い合いをしていると背後からガバッと飛びつかれた。

「うお!ハリー達じゃんどした?」

「大丈夫だったの!?」
「いきなりあんな事になるからびっくりしたよ」
「火傷は大丈夫なの?」

上からハリー、ロン、ハーマイオニーの順だ。因みに飛びついてきたのはハリー

「大丈夫大丈夫。マダム・ホンプリーは優秀だから」
苦笑しながらそう言うと3人はほっとしたような笑顔になった。

なんつーか、こんなに心配してくれるなんて思ってなかった。

「ありがと、な」

嬉しくなって思わず自然に頬が緩む。

「れんれん…やはり天然たらしだな」
「は?カイン何言ってんだ?」

3人の方を見るとわたわたしながら赤くなっていた。
え?俺なんもしてなくね?



「あ、そういえば、レンは数占いの授業出れなかったのよね?」
「ああ」
「ちゃんと私が事情を先生に話しといたから大丈夫よ。後、これ今日の授業のノートよ」
「!ハーマイオニーマジで優しいな。ありがとう」

思わずハーマイオニーの頭を撫でるとハーマイオニーは真っ赤になった。あ、ロンが面白くなさそーにこっち見てる。

「ロンー拗ねるなよ?」
ロンの頭も撫でてやるとロンも真っ赤になった。
「な!レンってば僕もう子供じゃないよ!しかも別に拗ねてないし!」

可愛いなあロンは。本当、癒し系だ。ていうかまだ子供だろ、年齢的に考えたら

「レン…僕は?」

言われた方を見ると、ハリーがチワワみたいな目をしてこっちを見ていた。何この子…どこで覚えてきたんだそんな技

「しょうがねーな。おいで?」

そう言った途端にハリーは俺にぎゅーと抱きついてきた。

「ハリーズルい!」
ロンは思わず叫んだ。

てゆーか、ズルいってロン…俺に抱きつくとか別にうらやましくねーだろ

「…ロン、一旦黙ろうか」
「ひっ!」


抱きつかれて俺からはハリーの顔は見えないが、出された声は凄く冷たかった。
ハリーって腹黒いのか!?顔見えてないけど絶対腹黒い笑顔してる気がする。

「れんれん、部屋戻るぞ」
「あ、分かった!ハリー、もういいか?」
「………うん。しょうがないか…病み上がりだしね」

「じゃー夕食の時になー」

ハリーは俺から渋々離れ、俺とカインは部屋へ戻る事にした。