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マスタングと食事に出かけた日に部下への勧誘を受けた。

しかし現実的に難しい為、マスタングは東方司令部のある信用できる人間に相談してみると言っていた。そしてその翌日に "時間はかかるが、可能だ。" と書かれたメモをホークアイ中尉より受け取り、早数日 ーー。

「…お?もしやアヤメ・ニコラス中尉か!?」

先日スカーに破壊された機械鎧を修理しに故郷へ帰っていた鋼の錬金術師とその弟が、こちらに戻ってくる足でセントラルの図書館へ向かったと聞き、アヤメはセントラルに来た。

今度はマスタングが目をかけている鋼の錬金術師に興味を持ったらしく、セブラ大佐はアヤメに鋼の錬金術師を手伝ってやれと命じたが、その本音はおそらく、巷で噂の史上最年少の国家錬金術師といれば傷の男ーースカーは勿論、様々な問題に高確率で接触できるからだろう。

『こんにちは、ヒューズ中佐。お久しぶりです』

「いやぁやっぱそうだよな!?この前の例のヤツの任務の時はさすがだったな!声かけようと思ったら、その前に車に乗ってったからさ。ケガはもういいのか?」

『そうなんですか?すいません。マスタング大佐の部下の方が車の中で手当てをして下さったので。ーーそれよりこちらにエルリック兄弟が来ていませんか?』

「お〜来てるぜ。俺も今から顔見に行くとこだったんだ。何だ、あの二人に用か?」

『はい。セブラ大佐より二人のお手伝いをするようにと命じられました』

「?お手伝い…?(セブラのおっさん、また何考えてんだか…)」

『これはマスタング大佐に聞いた話ですが、二人は賢者の石を探しているとか。実は私の家に似たようなお話が伝えられていたので、何かできればと思いまして』

「そうなのか!そりゃアイツら絶対喜ぶぜ!んじゃ早速行くか!あっ、そーだアヤメちゃん、エリシアちゃんの写真見る?」

ヒューズは歩き出した途端に愛ポケットから愛娘の写真を取り出し、アヤメに見せた。

『わぁ…可愛い。奥さんそっくりですね。でもどことなくお父さん似……将来絶対美人ですね』

「やっぱそう思う〜!?いやぁアヤメちゃん分かってるねぇ!そういや去年の誕生日以来来てないよな?またいつでも遊びに来てやってくれ!エリシアちゃんのお姉ちゃんとして!」




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